- ファンダイビングで潜るのが不安
- ファンダイビングでスキルアップしたい
- スキルアップってどうすればいいの?
ファンダイビングはライセンス講習と違い、スキルの練習ばかりできません。
しかし、初心者ダイバーの多くはファンダイビングを楽しむ以外にも、不安なスキルを上手くなりたいと思って潜っています。
この記事では、ファンダイビングで実際にアドバイスするスキルを経験本数別でわかりやすく解説していきます。
実際に、18年間のインストラクター経験とゲストの疑問を参考にして
- 中立な立場で
- 知識と実践の経験を生かした
- 本当にいいと思うこと
を紹介しています。
大切なことはスキルを意識してファンダイビングを楽しむことです。
ファンダイビングに不安がある人は読んでみてね!
- 実際に教えているアドバイス
- 50本までに身につけたい10スキル
ピンポイントのスキル練習なので、コツがつかみやすく、上達も早くなります。
たくさんの相談を個々に合った方法で回答してきました!
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ブログ管理人の
モンツキくん
著者
藤田 勝弘
- 長年の経験で得たダイビングの知識を多くの人に伝えるために開設
- ダイビング未経験の初心者が楽しみながら100本で「できるダイバーになる!」を体系的に学べるブログ
- 中立的で誰よりもわかりやすい解説を目標にしている
「モンツキくんの詳しいプロフィール」も紹介しています。
36才で会社を辞めて東京から沖縄に移住しました。初めてのダイビングでライセンスを取得してから、不安ながらも仕事として決意!試行錯誤の日々を過ごし、18年のダイビングインストラクター経験をもとに「小さなダイビングショップ」で海を案内しています!
50本までに身につけたい10スキル
ファンダイビング40本、がんばりましたね!
「40本で身につけたいスキル」はできましたか?
まだ読んでいない人は、ぜひ読んでね!
スキルを意識している人は、意識しない人より確実に上達しています。
スキル練習で大切なことは焦らないことです。
ファンダイビングを楽しみながらも「1ダイブ=1スキル」を意識して練習してみましょう。
40本潜ると、スキルに不安もなくなり、精度を上げるスキルになってきます。
では、最後の10スキルも頑張りましょう。
フリー潜降はロープの近くで練習する
かっこよくフリー潜降したい~
フリー潜降ができると、ロープを持たずにスピードをコントロールして潜降できます。
ボートからエントリー後、ロープまで行かずにその場でフリー潜降しようとする人がいます。
水面で流されたり、透明度が悪いときは集合場所がわからなくなることもあります。
潜降ロープまで行き、いつでもロープが持てる場所でフリー潜降すると焦らずに練習できます。
ロープに手を添えて排気する
↓
スピードをコントロールしながら潜降する
↓
不安なときはロープをつかんで落ち着く
↓
何度も繰り返し練習する
潜降ロープを持つ感じで、手をロープに添えてフリー潜降の練習をし、スピードをコントロールしていきましょう。
ロープ潜降のリズムでフリー潜降をしましょう。
①右手でロープを持って1m下がる
↓
②左手でBCDの給気を2回「ポンポン」と入れる
↓
③左手で耳抜きをする
↓
繰り返しながらリズムよく降りていく
潜降スピードは人によって違い、耳抜きが楽にできる人は潜降もスムーズです。
フリー潜降ができてくると、ホバリングもわかってくるよ!
ヘッドファーストは腰を曲げて潜降
ヘッドファーストしたことない~
ヘッドファーストの潜降は水面で腰を90度に曲げて、頭から潜るとスムーズにできます。
潜降時に、ウエイト不足で焦っている人を見かけることがあります。
潜降ロープがない場合はヘッドファーストで潜ることもできます。
水面でうつ伏せになる
↓
息を吐きながら、腰を90度に曲げる
↓
平泳ぎのように2回、手で水をかく
↓
水中に足が入ってからフィンキックする
腰を90度に曲げて頭から潜ることで、水の抵抗が少なくなり沈みやすくなります。
このヘッドファーストを身につけると、イルカと一緒に泳ぐスキンダイビングも上手くできるようになります。
足から潜るよりヘッドファーストは耳抜きしづらいので、水面で耳抜きを1回しておこう!
キックのコツはバタ足とあおり足を併用
疲れないフィンキックってどうするの~?
バタ足とあおり足を組み合わせてキックをすると、筋肉のけいれん予防や疲れづらくなります。
フィンキックのアドバイスも最後です。
フィンキックでは得意なキックばかりしている人も多くいます。
バタ足とあおり足を組み合わせると、違う筋肉を使ったキックになり、疲れにくくなります。
バタ足で推進力をつける
↓
推進力を利用してゆったりあおり足
↓
キックを併用して繰り返す
推進力がほしいときはバタ足、ゆったり泳ぎたいときはあおり足が適しています。
バタ足で3~5キックしたら、あおり足でゆっくりと2~3キックする程度で泳ぐと足の筋肉を休めて楽になります。
脚力に自信のない人でも足が疲れなくなるよ!
足がつったら止まって対処
たまに足がつってキックできなくなる~
足がつったときに、「けいれん対処」を知っていると、1人でも対処できます。
足のつりは泳いでいる最中にいきなり起こり、痛みでフィンキックができなくなります。
流れに向かって泳いだり、自分に合わないフィンを使うと疲労で筋肉のけいれんが起こるからです。
足がつったら安定した場所に着底する
↓
自分のフィン先を持つ
↓
ふくらはぎの筋肉を伸ばす
↓
足のつりがなくなるまで泳がない
初めに気づくのは自分自身ですから、自分でできる対処を覚えておきましょう。
けいれんした後はキックを変えて泳ぐと、違う筋肉を使うので、足がつりにくくなります。
こちらの記事は「フィンの選び方」を知りたい人に最適!
水分やミネラル不足、体の冷えも足がつる原因になるので気をつけよう!
ダンプバルブで簡単に排気をする
ダンプバルブって聞いたことがない~
ダンプバルブに慣れるとインフレータホースを使わずに、簡単に排気ができます。
初心者の頃はインフレーターホースでの排気を必ず練習します。
排気に慣れてくると、BCDの「ダンプバルブ」を使った排気方法も練習してみましょう。
「タンクバルブ」は基本的にBCDの右胸と腰後にあり、ひもを引っ張って簡単に排気することができます。
- 起きている体勢なら「右胸」
- お尻が上がっている体勢なら「腰後」
「右胸」と「腰後」のどちらかで排気はできます。
お尻を少し上げる
↓
腰後のダンクバルブを小まめに引っ張る
↓
「ポッポッ」と泡が出るので排気を調整する
腰後のダンクバルブの場所は見えないので、見つからないと焦ることがあります。
腰後のダンクバルブの場所を感覚的に覚えるようにしよう。
中性浮力は適正ウエイトで楽になる
中性浮力がもっと楽にできないかな~
適正ウエイトで泳ぐと給排気の調整量が少なくでき、中性浮力がしやすくなります。
初心者の人は上達してきても、ウエイト量を変えずに潜っている人が多いです。
適正ウエイト量より重いと、中性浮力になる給排気量が多くなるため、コントロールが難しくなります。
ウエイトを1~2㎏減らすだけで、給排気量も少なくなり、中性浮力が楽にできるようになります。
安全停止(水深4~6m)に行く
↓
BCDの空気を全部抜く
↓
ウエイトを1㎏ずつ外して、浮上しないかチェックする
↓
浮きそうになるまで繰り返す
浮きそうなら、適正ウエイト量は1㎏足す必要があります。
少しの給排気の調整なら呼吸でコントロールし、それでも調整が必要ならBCDの給排気でコントロールすることで水中をフワ~っと泳げます。
【適正ウエイト量の目安】一覧表
5㎜のウエットスーツ着用のとき、体重と2種類のタンクで目安を作成しました。
体重/タンク | スチール10L | アルミ10L |
40~44㎏ | 1㎏ | 3㎏ |
45~49㎏ | 2㎏ | 4㎏ |
50~54㎏ | 2㎏ | 4㎏ |
55~59㎏ | 3㎏ | 5㎏ |
60~64㎏ | 3㎏ | 5㎏ |
65~69㎏ | 4㎏ | 6㎏ |
70~74㎏ | 4㎏ | 6㎏ |
75~79㎏ | 5㎏ | 7㎏ |
80~84㎏ | 5㎏ | 7㎏ |
85~89㎏ | 6㎏ | 8㎏ |
体重が同じでも筋肉量、スキルによって適正ウエイト量は変わります。
こちらの記事は「自分の適正ウエイト」を知りたい人に最適!
適正ウエイトは腰の負担が減り、水平姿勢もしやすくて、メリットも多いよ!
スキルが不安でも水中写真を楽しむ
カメラはスキルが上手くなってから~?
水中写真は初心者の方でも十分楽しめるダイビングです。ダイビングに慣れてきたらやってみましょう。
初心者の人はスキルがどれくらい上達して水中写真をすればいいのか迷う人も多いです。
正解はありませんが、10本程度ファンダイビングを潜れば、楽しめると思います。
まずはカメラレンタルで水中写真や動画の楽しさを味わってみましょう。
- 水中の別世界を撮影
- 好きな生き物を撮影
- 生き物の生態を撮影
水中撮影の撮り方や設定方法のアドバイスを聞いて始めると、上手く撮れて楽しめます。
- 体を安定させる
- 呼吸をゆっくりと整え、気配を消す
- 被写体に少しずつ近づく
- カメラを両手で持つ
- ひじを固定し、ブレないように撮る
こちらの記事は「水中写真を撮る基本」を知りたい人に最適!
水中写真を撮るときはマナーも気をつけよう!
着底のマナーは砂を巻き上げない
撮影中に意識してなかった~
水中撮影に夢中になると、砂地では砂を巻き上げたり、リーフではサンゴを傷つけないように撮影します。
初心者から水中写真は楽しめるダイビングです。
水中で好きな被写体を見つけると、早く撮りたくてマナーを忘れている人も多くいます。
砂地ではそっと着底して撮影し、撮影後はそっと浮き上がるようにします。
生き物に砂をかけず、他のダイバーも撮影できるように砂を巻き上げないマナーを身につけましょう。
BCDで少し給気し、浮力をつける
↓
手で水底を押し上げて1mほど浮く
↓
ゆっくりとフィンキックをする
リーフの上でも同様に、サンゴを傷つけずに泳ぎ始めることができます。
みんなで楽しむために5つの注意点も紹介します。
- 安定して撮影する
- 気配を消して撮影する
- フィンで砂を巻き上げない
- フィンでサンゴを傷つけない
- 撮影に夢中でガイドを見失わない
こちらの記事は「撮影の注意点」を知りたい人に最適!
水中写真の撮影スキルとマナーを知って、楽しんでいこう!
ホバリングは目線と呼吸のタイミング
ホバリングのコツってなに~?
中性浮力と同様に、同じ高さの目標物を見ながら、浮き沈みのコントロールを呼吸で調整します。
初心者の人はBCDでホバリングを調整しようと思っている人が多いです。
目線と呼吸のコントロールを意識することで、同じ水深にとどまることができます。
横になったり、座る体勢など安定した体勢でホバリングをして大丈夫です。
BCDで浮力をある程度調整する
↓
同じ高さの目標物を目印にする
↓
沈みそうになったら吸って浮力コントロール
↓
浮きそうになったら吐いて浮力コントロール
↓
同じ水深にとどまることができる
ホバリングができてくると、フィンを動かさずにとどまることができます。
安全停止のときに、他のダイバーがどうしているかを見てみよう!
ダイブコンピュータで3つの安全管理
最後にダイブコンピュータの使い方を紹介します。
何をチェックすればいいの~?
ダイブコンピュータを持っている方も、使い方を知らずにつけている人はたくさんいます。
ダイブコンピュータのNDL、浮上速度、安全停止をチェックすることで減圧症になるリスクを減らすことができます。
ダイビングの減圧症になる要因は浮上速度オーバーと体に窒素を溜めすぎることです。
大切なことは3つの安全管理を知ることです。
- 無減圧潜水時間(NDL)
- 浮上速度の警告音
- 安全停止確認タイマー
無限圧潜水時間(NDL=No Decompression Limit)とは、今の水深で減圧停止をしないで潜れる時間のことです。
言い変えると、体内に「窒素がこれ以上たまると危険!」という量を時間に変えて表示しています。
上写真は「水深17.5mでNDLが5分」と表示しています。
⇒「減圧停止をしないで水深17.5mで潜れるのは最大5分」になります。
無限圧潜水時間(NDL)が0になるまで潜るのでなく、窒素の蓄積を抑えるために数分の余裕を持って浅瀬に上がるようにしましょう。
次に、浮上速度オーバーです。
上写真は警告音と同時に浮上速度オーバーで「SLO」と表示しました。
10m/分を超える速さで急浮上すると警告音がなるので、必ず一旦止まってから、ゆっくりと浮上しましょう。
3つ目は安全停止確認タイマーで、水深5m付近に3分間停止をして窒素を排出します。
上写真は安全停止中で「STOP」と残り51秒と表示しています。
安全停止中に3分間のカウントダウンを確認し、必ず終了後にエキジットします。
こちらの記事は「ダイブコンピュータの使い方」を知りたい人に最適!
ダイビングで大切な3つの安全管理がわかると、ダイビングの安全性を高めることができます。
スキル練習のコツはピンポイント練習
ファンダイビングをしたいけど、みんなと一緒だと不安だな〜
初めてのファンダイビングは知らないことばかりで、不安になるのは当たり前です。
初心者の人には、苦手なスキルを聞いたり、注意深く見たりとガイドが必ずサポートしてくれます。
ファンダイビングはスキル練習も意識して楽しんでいきましょう。
- ファンダイビングでスキル練習をする
- 「1ダイブ=1スキル」で練習する
- インストラクターに伝えて練習する
ただ、ファンダイビング中に意識して練習できるのは1~2スキル程度です。
例えば、潜降スキルで意識することは体勢、排気、給気、耳抜き、呼吸などがあり、全部を意識しながら練習するのは難しいです。
実際にファンダイビングで教えるときも「排気するときは泡を見る」などとピンポイントでアドバイスをすることが多いです。
スキルでたくさん意識するより、ピンポイントで練習する方がコツを掴みやすく、スキルの上達が早くなります。
経験を積むことで、50本になる頃には苦手なスキルもなくなっているはずです。
- 器材セッティング
- 呼吸
- 耳抜き
- レギュレーターリカバリー
- マスククリア
- フィンキック
- エントリー
- 潜降・浮上
- 中性浮力
- ホバリング
こちらの記事は「10の基本スキルのコツ」をもっと知りたい人に最適!
ファンダイビングで大切な「10の基本スキル」を細分化してピンポイント練習していきましょう。
ファンダイビング50本までに身につけたいスキルのまとめ
今回は「スキルアップってどうやっていくの?」という声を記事にしました。
40本潜ってみて「スキルに不安がなくなってきた~」という人は多いと思います。
50本で「脱・初心者!」を目指しましょう!
「脱・初心者!」とは、スキルの不安がなくなって、ゆっくりとした呼吸で水中の世界を楽しめている人のことです。
ふとした時に、「スキルのことを全く気にせずに、水中世界を楽しんでる~!」と思ったときが「脱・初心者!」ですね。
こちらの記事は「脱・初心者!」をもっと知りたい人に最適!
ダイビングが楽しければ、スキルは必ず上手くなっていきます。
50本までの目標は「脱・初心者!」になることです!
ファンダイビングで身につけたいスキルは50本までアドバイスしています!
ファンダイビングで身につけたいスキル(全5シリーズ)
ダイビングでわからないことがあれば、お問い合わせやコメント欄で教えてください。できるだけわかりやすくお答えしていきます。
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スキルで悩んでいるなら「ダイビングのスキルアップ」がわかるおすすめ記事です。
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