この記事では
- ダイビング始めたけど苦手な基本スキルに悩んでる
- 「マスククリアはしたくない~!」
- 「知らないうちに浮上してる~!」
- 「中性浮力がうまくなりたい!」
- どうしたら基本スキルが上手くできるのか知りたい
という人に向けて、実際にダイビングのインストラクターとしてアドバイスしてきた僕が
「12の基本スキルをマスター!苦手スキル克服のコツ」を
- 克服してほしい順に
- 1つずつ、わかりやすく
- 早く上達できるように
紹介していきます。
ダイビングを始めて基本スキルが上手くなりたいと思っている方は
苦手スキル克服のコツをまとめてみましたので、ダイビングする時にぜひやってみてくださいね!
苦手な12の基本スキルを克服するコツを紹介
12の基本スキル「苦手スキル克服のコツ」を紹介していますので1つずつ見ていきましょう!
器材セッティング
久しぶりにすると手順をすっかり忘れている方が多いスキルですね。ダイビング毎に陸で練習できるので、わからないことを聞きながら身体で覚えていきましょう。
スキル克服のコツ
- 毎回タンクに対して同じ向きに立ち、同じ方法でセッティングする
- セッティングの順番とチェック「6つのすること」
- タンクにBCをしっかり締め付ける
- インストラクターにチェックしてもらう
- BC取付
- レギュレーター取付
- BCにホースつなぐ
- 残圧チェック
- 呼吸のチェック
- 給排気チェック
順番に覚えていけば器材のセッティングはバッチリですよ!
呼吸
たかが呼吸されど呼吸です。落ち着いていない状態で海に潜ると苦しくなったり、過呼吸になることがあります。落ち着いた呼吸ができるように知っておきましょう!
スキル克服のコツ
- エントリー前に深呼吸して「リラックス~」
- エントリー後に水面でしっかり深呼吸、呼吸を整えてから潜降する
- 呼吸は「吸うこと」より「吐くこと」をしっかり意識する
耳抜き
これはスキルでもあるけど、耳抜きがしにくい体質の方もいます。飛行機に乗っても耳が痛くない人はできる体質です。風邪気味だと本当に耳抜きできないですよ!
スキル克服のコツ
- ダイビング前に体調をしっかり整える
- 耳が痛くなる前に耳抜きをする
- 浅瀬では1m間隔でこまめに耳抜きをすると後が抜けやすい
マスククリア
苦手な方が多いスキルの1つですね!
その理由は「マスクに水が入らないとやらない」普段はしないスキルだかです。いざやろうとすると、「失敗したらどうしよう~」と思ってビビってしまうから、でも実は、水が入っていな時が練習のチャンスなんですよ!
スキル克服のコツ
- 少しでも水が入ったらこまめにする
- マスクの下を開けないようにすれば、さらに水が入ってくることはない
- 水が入っていない時に「しっかり鼻から息が出ているか」を練習する
レギュレーターリカバリー
こちらも「口からレギュレーターが取れない限りしない」普段はしないスキルです。でもたまに何かに引っかかって取れそうになることもあります。外れると呼吸が出来なくなるので冷静にできるように練習しておきましょう。
スキル克服のコツ
- レギュレーターが外れてもパニックにならないように落ち着つく
- 呼吸器を持ちながら口から外したり着けたりの練習をする
- 右肩を下げて探せばレギュレーターは見つかる
ちょっと精神論的な話も入ってしまいました・・・
フィンワーク
自分の脚力に合った固さや大きさのフィンを使いましょう。バタ足は膝から曲がる自転車こぎや小刻みにバタバタと動かさないようにしよう。
スキル克服のコツ
- バタ足はしなるようにゆっくりと蹴る
- あおり足は膝を中心に回すように蹴る
- 誰かに見てもらって出来ているかチェックする
エントリー
ボートからのエントリーはスキルが苦手というよりバックロールのように後ろから落ちるのが苦手という方が多いと思います。スキルというよりは注意することになります。
スキル克服のコツ
- バッククロールが怖い方はインストラクターにサポートしてもらう
- マスクが外れないようにしっかりと手で押さえる
- バックロールは勢いをつけずお尻から海に入る
- ジャイアントストライドは片足を大きく前に出すよう海に入る
潜降・浮上
潜降・浮上ともまずはロープをしっかり持って練習し、出来てきたらロープを持たないフリー潜降を練習していきましょう。慌てて潜ろうとすると上手くいかないので、必ず深呼吸して落ち着いてからしましょう。
スキル克服のコツ
- 潜降は身体を立てて足からゆっくりと沈む(フィートファースト)
- 潜降して1mまではゆっくりと息を吐き、肺の浮力も減らす
- 浮上は急浮上しないように浅瀬でBCからしっかりと空気を抜く
中性浮力
上手く出来ないという方が多いスキルNO.1!
浮上するのが怖くてマイナス浮力(浮力が少ない状態)になりやすい。上手く排気ができなくて水面に浮上する方が多いようです。苦手克服のコツは排気が出来るようになれば上達が早い!他の原因として、ウエイト量が重すぎたりすることもあります。
スキル克服のコツ
- 給気と排気のボタンの位置を確認しておく
- 給気も排気も1プッシュずつ「ポンポン」とこまめにしていく
- 排気は肩を上げるようにインフレーターを高く上げ、排気が始まるまでボタンを押す
- 中性浮力のチェックはフィンを止めて沈まないかどうかを確認する
ホバリング
一定の深さで浮かず沈まず高さをキープできるようする。安全停止している時に練習していくと上手く出来るようになります。
スキル克服のコツ
- 体勢は自分が安定しやすい方法でいい
- キープする高さで目印を見つけて高さを目で確認する
- 浮力調整はある程度BCで調整し、微調整は「呼吸」でコントロールする
オクトパスブリージングアセント
このスキルはファンダイビングでは練習できないのでステップアップ講習などで復習していきましょう。緊急でしかやらない普段はしないスキルなので手順を忘れている方がほとんどです。
スキル克服のコツ
- アイコンタクトが重要、お互いが近づいてからオクトパスを渡す
- 落ち着くまで呼吸を整え、離れないようにバディの腕をつかみながらゆっくりと浮上する
コツというより手順に近いです。
緊急スイミングアセント
このスキルはファンダイビングでは練習できないのでステップアップ講習などで復習していきましょう。緊急でしかやらない普段はしないスキルなので手順を忘れている方がほとんどです。
スキル克服のコツ
- レギュレーターは加えたままで、肺が膨らまないように息を吐きながらゆっくりと浮上する
- 急浮上などのもしもの時に備え、ウエイトベルトを捨てれるように持っておく
コツというより手順に近いです。
まずは1つ1つスキルのコツを思い出しながら練習をしていきましょう。1つできる毎に「できた喜びがある」のは初心者の特権ですよ!
苦手なスキルを早く克服するコツは意識して練習すること
ダイビングのスキルは経験していくと必ず上手くなっていきますが、ただ「楽しいな~!」と潜るよりも早く克服するコツは
- ファンダイビングの時に1つだけ苦手なスキルを意識して練習してみること
- 「1ダイビング=1スキル練習を意識」
ファンダイビングでスキル練習するのは1つのスキルにしましょうね!たくさんのスキルを練習しようとすると、かえって分からなくなりますよ。
「意識してスキルを練習する」⇒◎
「なんとなくごまかしながらやる」⇒×
克服する早さが全然違ってきます。
なんとなくだといつまで経っても苦手意識がなくならないです。
実際に練習する時ってコソっと隠れてするのもいいですが、インストラクターに「苦手なスキルがあること」と「それを少し練習したいこと」を伝えた方がたくさんいいことがあります。
- スキルのアドバイスもらえる
- 練習していい時を教えてくれる。
- 練習を見てくれたり、付き合ってくれることもある
- 何が良くないか後で教えてくれる
インストラクターは「ダイビングに熱心な方や困っている方には特にダイビングを好きになってほしい!」と思うので、きっと真剣にサポートしてくれますよ!
初心者に「苦手なスキルがあることは当たり前!」のことです。
ファンダイビングはもちろん楽しみながら、少しだけの時間、苦手なスキルを意識して練習していきましょう!
「本当に楽しめるダイビング」は基本スキルをマスターしてから始まる
もちろん始めたてでも、海の中を泳いだり、生き物を見たりと水中の世界は楽しいです。
でも、苦手スキルが1つずつなくなっていくと、その分苦手意識も減ってきますよね~
苦手意識がなくなると、ストレスもなくなってきて
ストレスのないダイビングは「本当に楽しいダイビング」になる
と思っています。
- 苦手なスキルがなくなると緊張とストレスがなくなる
- 無駄な体力を使わないから疲れにくい
- 自信がついて1ランクアップのファンダイビングを楽しめるようになる
年に1度潜る程度ではせっかく覚えたスキルも忘れてしまいます。始めのうちは月に1度くらい定期的に潜ることでスキルを忘れることなく、苦手なスキルも克服していきましょう!
「ダイビングの基本スキルをマスターする!」のまとめ
今回は「ダイビングの基本スキルをマスターする!」というテーマを紹介しました。
・基本スキルは始めのうちは上手くにできなくて悩む方が多いので、初心者の方によくアドバイスする苦手スキルのコツの紹介しました。
・基本スキルの練習はファンダイビングを楽しむ時に1スキル意識して練習するだけで克服する早さが全然違ってくる
・苦手スキルがなくなると、「本当に楽しいダイビング」が待っている
ダイビングを始めて基本スキルが上手くなりたいと思っている方は、是非ファンダイビングで試してみてください。
ダイビングをやってみたい!「始め方から楽しみ方、器材の買い方、スキル克服まで丁寧に完全解説」している記事を是非読んでみてください!↓
