- 取説がわからないからカメラの設定をきちんとしていない!
- 青みがかっている水中写真を自然な色合いに近づけたい!
- 水中写真をキレイに撮る最適なカメラ設定を知りたい!
ってことありますよね?
水中カメラを買ったけど、誰にも教えてもらわず、我流で撮影しているので、キレイに撮れないと悩んでいる方はたくさんいます。
そこで、モンツキくんが16年間インストラクターとして培った経験から伝えたいことをまとめました。
この記事では、
実際にお客様へのアドバイスで喜んでもらえた
初心者におすすめのカメラ設定7つを解説
をどこよりもわかりやすく紹介していきます。
この記事を読めば、
今までよりもきれいな写真が撮れるようになる上に、知らなかったカメラの設定方法がわかるようになって、自分好みの設定をカスタマイズできるようになります。
初心者におすすめする簡単な7つのカメラ設定を紹介
「取説がわからないからカメラの設定をきちんとしていない!」
「ふつうに撮影しているはずなのに上手く撮れない!」
という方がとっても多いんですよね~
カメラの設定するだけで今までよりもキレイな写真が撮れます。
カメラの設定は一度すれば、そのままでOK!ということも多いので、面倒くさがらずに1度だけ一緒に設定してみましょう!
- 水中では「水中モード」に設定
- 小さい被写体は「水中マクロ」「水中顕微鏡」に設定
- ホワイトバランスは「水中 標準」に設定
- フラッシュは水中ワイドなら「発光禁止」がおすすめ
- 露出補正は水中ワイドなら「+1.0」がおすすめ
- AFターゲット選択は「スポット」の「中央」に設定
- 表示羅線選択は「黄金分割」に設定
カメラはオリンパス「Tough TG-6」(Tough TG-5)を参考にして説明をしています。
他のメーカーでも同様の名称や設定方法があります。設定の考え方も説明しているので参考になればうれしいです。
水中写真をキレイに撮る!7つのカメラ設定を解説
水中では「水中モード」に設定
水中に潜ると色は徐々に青みがかってきますよね?
「水中モード」は水中の自然な色合いを再現するモードです。
「水中モード」にすると周りの環境やフラッシュの発光に合わせて最適なホワイトバランスを検知して自然な色合いにしてくれます。
通常AUTOモード
↓
水中モードの「水中ワイド」
青みが少なく、自然な色合いが出ていますね。
シーンに合わせたサブモードは5つあります。
よく使うサブモード
- 「水中ワイド」
水中の風景や泳いでいる被写体を撮影する - 「水中マクロ」
小さな被写体に接近して大きく撮影する - 「水中顕微鏡」
小さな被写体に1㎝まで接近して撮影できる
あまり使わないサブモード
- 「水中スナップ」
シュノーケリングで自然光を生かした撮影をする - 「水中HDR」
逆光で明暗の差が大きいときに補正して撮影してくれる
とたくさんありますが、
水中写真ダイビングで使うのは「水中ワイド」「水中マクロ」「水中顕微鏡」の3パターンがほとんどです。
「水中モード」にするだけでこんな設定ができています!
- ピクチャーモードが「水中」
- ISO感度が「AUTO」の自動設定
- ホワイトバランスが「水中 標準」
- ピント合わせが「AF(オートフォーカス)」の自動設定
- 手ぶれ補正が「ON」
- 測光が「ESP」(明るさのバランスをみて光量を決める)
「水中モード」にするだけで「キレイに撮るカメラ設定」の約7割が完了しているというすごい便利な設定になっています。
カメラの設定方法

手順として
①モードダイヤルで「水中モード」に合わせる
②十字ボタンの左右で「サブモード」を設定してOKボタン
ほとんどの方は「水中モード」を設定して撮影していると思いますので、さらっと次に行きますね!
小さい被写体は「水中マクロ」「水中顕微鏡」に設定
小さい生き物を接近して撮影した時にピントが合わないことってありますよね?
「水中マクロ」「水中顕微鏡」は小さな被写体に接近して撮影するのに最適です。
では、使い分けはどうすればいいのか?
- 「水中マクロ」
近くまで寄ると逃げてしまう被写体 - 「水中顕微鏡」
接近できる動かない被写体
に使うことをおすすめします。
水中ワイド
↓
水中マクロ
オリンパスTG-6の場合は「水中マクロ」にすると自動でズームが4倍になるので、近くまで寄りにくい被写体をできるだけ大きく撮影ことができます。(他社では手動でズームにする仕様が多いです。)
水中ワイド
↓
顕微鏡モード
顕微鏡モードはよく見えない数ミリの被写体も大きく鮮明に撮影できる便利な機能です!
オリンパスTG-6の場合は「水中顕微鏡」にすると自動でズームが1.2倍になります。
ピントの合う距離を測ってみると
- 「水中マクロ」は被写体から8~100㎝以上
- 「顕微鏡モード」は被写体から1~40㎝
となりました。
「水中マクロ」と「顕微鏡モード」のどちらもピントが合う8~40㎝の距離ではどちらで撮影する方がキレイに撮れるでしょう?
キレイに撮影するためには
同じ大きさに被写体を撮影するにしても、
ズーム機能を使うより、接近して撮影する方がキレイに撮れます。
被写体とカメラの距離が短いほど海の浮遊物が少なく撮影できるからです。
被写体にできるだけ接近して「顕微鏡モード」での撮影ををおすすめしています。
カメラの設定方法

手順として
①モードダイヤルで「水中モード」に合わせる
②十字ボタンの左右で「水中マクロ」「水中顕微鏡」を設定してOKボタン
ホワイトバランスは「水中 標準」に設定
「水中モード」なら改めて設定する必要はありません。
「水中モード」ではホワイトバランスは「水中 標準」になっています。
「TG-6」になってからホワイトバランスの設定がより細かくできるようになりました。
ホワイトバランスの詳細設定
- 「水中 浅瀬」
水深3mまでの浅瀬で最適 - 「水中 標準」
水深3~15mで最適 - 「水中 ディープダイビング」
水深15m以深で最適
水中は深く潜ると青みが濃くなっていくので、水深に合わせて「3つの設定」に変えれるようになりました。
水深5mで撮影した場合の3つの設定を比較してみると
「水中 浅瀬」
「水中 標準」
「水中 ディープダイビング」
「水中 浅瀬」は青みがかって見えますが、「水中 標準」と「水中 ディープダイビング」の差はほとんどわかりませんね!
深場で撮影してもほとんど差はありませんでした。
水中で設定を変えるのが煩わしいなら「水中 標準」のままでいいと思います。
再生すると、どの設定で撮影しているかもわかります。

フラッシュは水中ワイドなら「発光禁止」がおすすめ
明るく撮影したいからフラッシュ(内蔵ストロボ)使ってますよね?
水中風景を撮影するときはフラッシュを発光しない方が自然な色になります。
フラッシュ(内蔵ストロボ)の発光は強くないため、近くない被写体を撮る場合は効果がありません。
フラッシュを発光させると連動してホワイトバランスの赤みが弱まり、自然な色がより青みがかってしまいます。
「水中ワイド」
- 水中風景や近くない被写体を撮影するなら「発光禁止」
- 接近して被写体を撮影するなら「発光」
「水中マクロ」「水中顕微鏡」
- 接近して被写体を撮影するので「発光」
をおすすめしています。
「水中ワイド」で水中風景を撮影したとき、フラッシュ発光の有無を比較してみると
フラッシュ「発光」
↓
フラッシュ「発光禁止」
「発光禁止」の方が自然な色合いがでていますね!
水中風景や近くない被写体を撮影するなら「発光禁止」をおすすめしています。
「水中ワイド」で接近して被写体を撮影したとき、フラッシュ発光の有無を比較してみると
フラッシュ「発光禁止」
↓
フラッシュ「発光」
「発光」の方がキレイな色合いになっていますね!
接近して被写体を撮影するなら「発光」をおすすめしています。
カメラの設定方法

手順として
①十字ボタンの「右」フラッシュを押す。
②十字ボタンの左右で「発光」の有無を設定してOKボタン
露出補正は水中ワイドなら「+1.0」がおすすめ
「海の青色が濃いなぁ~!」
「もう少し自然な海の色が出ないかなぁ~?」と思ったことがありませんか?
露出補正は海の明るさを調整するときに便利な機能です。
露出補正を「+1.0、0.0、-1.0」に調整することで印象を変えていきます。
暗闇の青色と砂地の青色の2枚で比較してみます。
+1.0の場合
海の青みが濃くてもっと明るくするなら
露出オーバー気味で撮るとふわっとした明るさがでます。

0.0の場合
通常の標準設定になります。

-1.0の場合
海の深みをだしたいなら-1.0にして撮影してみましょう!
露出をアンダーで撮ると暗くなり深みがでてきます。

露出補正で海の明るさの印象が違って見えますね!
「TG-6」は青みが濃いイメージがあるので
- 「水中ワイド」なら明るめの「+1.0」
- 「水中マクロ」「水中顕微鏡」なら標準の「0.0」
で撮影することをおすすめしています。
どんなイメージで撮影するかによって露出補正を変えれば、よりストーリー性がでる水中写真になりますよ!
カメラの設定方法

手順として
①コントロールダイヤルを回して補正調整
または、
①十字ボタンの「上」補正を押す。
②十字ボタンの左右で「補正」の調整をしてOKボタン
AFターゲット選択は「スポット」の「中央」に設定
違う物にピントが合って撮りたい被写体がボケてしまうことってありませんか?
AF(オートフォーカス)をスポットの中央に設定すると、
自分が撮りたい被写体を中央に置いて「ピント合わせ」ができます。

3分割構図のように撮りたいなら、ピントを中央で合わしたままカメラをずらせばできますよ!
3分割構図の撮り方について
被写体にカメラを向ける
↓
シャッターボタンを半押しにして中央でピントを合わせる
(オートフォーカスでシングルターゲットを中央に設定)
↓
シャッターボタンを半押しのままカメラをズラして被写体を3分割構図にする
↓
シャッターボタンを全押しして撮影する
カメラの設定方法

手順として
①MENUを押す
②十字ボタンを上下して「カメラマーク1」で右を押し「撮影メニュー1」
③十字ボタンを上下して「AFターゲット選択」でOKボタン
④十字ボタンを上下して[・]マークでOKボタン
⑤中央マスに設定でOKボタン
表示羅線選択は「黄金分割」に設定
水平に撮ったつもりでも斜めになったりすることありませんか?
画面に「タテ・ヨコ」の罫線(けいせん)の表示があると斜めにならずに撮影するのに役立ちます。
また、表示罫線選択は「黄金分割」と「方眼」の2つがあります。
おすすめするのは「黄金分割」です。

画面を「タテ・ヨコ」にマスが3分割されて「3分割構図」を撮るのに便利だからです。
「方眼」はマスが「黄金分割」より細かい設定になります。
カメラの設定方法

手順として
①MENUを押す
②十字ボタンを上下して「設定(歯車)」で右を押し「カスタムメニュー」
③十字ボタンを上下して「B1」で右を押す
④十字ボタンを上下して「表示罫線選択」でOKボタン
⑤十字ボタンを上下して「黄金分割」でOKボタン
以上で、初心者におすすめのカメラの設定7つを解説してきました!
満足のいくキレイな写真が撮れるはずだよ!
こちらの記事では「水中写真の初心者の方にぜひ読んでほしいこと」を詳しく解説していますので見てくださいね!
≫【初心者編】水中写真ダイビングの楽しみ方|基本的なカメラ設定と撮り方を完全解説!

【初心者編】水中写真をキレイに撮るおすすめカメラ設定を7つ解説のまとめ
今回は「【初心者編】水中写真をキレイに撮るおすすめカメラ設定を7つ解説」というテーマを紹介しました。
- 水中写真をキレイに撮るおすすめカメラ設定を7つ紹介しました
- 水中では「水中モード」に設定
- 小さい被写体は「水中マクロ」「水中顕微鏡」に設定
- ホワイトバランスは「水中 標準」に設定
- フラッシュは水中ワイドなら「発光禁止」がおすすめ
- 露出補正は水中ワイドなら「+1.0」がおすすめ
- AFターゲット選択は「スポット」の「中央」に設定
- 表示羅線選択は「黄金分割」に設定
まずは初心者の方でもカンタンにできる設定を解説したので、
ぜひ参考にしてもらって水中写真を楽しんでください!
こちらの記事では「水中写真の初心者の方にぜひ読んでほしいこと」を詳しく解説していますので見てくださいね!
≫【初心者編】水中写真ダイビングの楽しみ方|基本的なカメラ設定と撮り方を完全解説!

ダイビングをやってみたい!「始め方から楽しみ方、器材の買い方、スキル克服まで丁寧に完全解説」している記事を是非読んでみてください!↓
≫【超初心者】ダイビングの始め方・買い方・楽しみ方を丁寧に完全解説
