- ダイビング中に浮上しないか不安~
- 自分のスキルが迷惑にならないか心配になる~
- 失敗したときの対処方法を知りたい~
僕もスキルが上達するまでいろんな失敗を繰り返し、慌ててパニックになりかけた経験もあります。
たくさんの失敗を見てきて思うことは、ダイビング初心者にとってトラブルや失敗はよくあることです。
初心者はどんな失敗をするの?
初心者は苦手なスキルで不安になり、最終的にパニックになることがあります。
この記事は、初心者がよくやる失敗の紹介、ガイド視点の対処法や失敗しないコツまでをわかりやすく解説しています。
実際に、17年間のインストラクター経験と「ショップに遊びにきた人の疑問や意見」を参考にして
- 中立な立場で
- 知識と実践の経験を生かした
- 本当にいいと思うこと
を紹介しています。
対処法を知れば、慌ててパニックになる確率はかなり低くなります。
大切なことは失敗してもパニックにならないことです。
ダイビングでパニックになりたくない人は読んでみてね!
初心者によくある失敗5選の対処法や失敗しないコツを紹介
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ブログ管理人の
モンツキくん
著者
藤田 勝弘
- 長年の経験で得たダイビングの知識を多くの人に伝えるために開設
- ダイビング未経験の初心者が楽しみながら100本で「できるダイバーになる!」を体系的に学べるブログ
- 中立的で誰よりもわかりやすい解説を目標にしている
「モンツキくんの詳しいプロフィール」も紹介しています。
36才で会社を辞めて東京から沖縄に移住しました。初めてのダイビングでライセンスを取得してから、不安ながらも仕事として決意!試行錯誤の日々を過ごし、18年のダイビングインストラクター経験をもとに「小さなダイビングショップ」で海を案内しています!
初心者がファンダイビングで失敗するのは当たり前
ファンダイビングをやりたいけど、苦手なスキルがあって不安だな~
「ライセンスを取ったけど、ダイビング中に失敗したらどうしよう~?」と思う人は多くいます。
初心者の人が失敗をするのは当たり前です。
ライセンス講習はスキルのやり方を覚えるまでしかできないからです。
ファンダイビングでは初心者の人も楽しめるポイントや参加者レベルの調整、人数を考えてくれます。誰でも苦手なスキルはファンダイビングで1つずつ克服していくので大丈夫ですよ!
初心者の人はまず、浅い水深でリラックス!
最初は不安で思い通りに潜れません。苦手なスキルで失敗すると、慌ててしまいパニックになることもあります。
まずはリラックスしやすい浅い水深でダイビングをし、不安を減らして楽しみましょう。
ファンダイビングでよく使うスキルは7つあります。
- 海へのエントリー
- 潜降
- フィンキックでの移動
- 水深を変えながら中性浮力
- マスクに水が入ったらクリア
- 5mでの安全停止
- 浮上
苦手なスキルもファンダイビングを楽しみながら練習していきます。
ただし、失敗しても大丈夫!
インストラクターに苦手なスキルを伝えておくとアドバイスや一緒に練習もしてくれますよ!
ライセンス講習で習った緊急のスキルなども忘れないように、定期的に練習することも大切です!
スキルの失敗5選の対処方法と失敗しないコツを紹介
トラブルになったら、どう対処したらいいのかわからないかも?
初心者がよくする失敗についてガイド視点からの対処方法や失敗しないコツを解説していきます。
初心者の失敗は苦手スキルの不安からくることが多く、失敗した後の対処方法を知っているだけでもパニックになる可能性は低くなります。
知らぬ間に水面へ浮上してしまう
水中を泳いでいると思ったら水面まで浮上していることがあるんだよね~?
初心者が一番よくする失敗です。
深場から浅瀬へ移動しているとプラス浮力になって浮上していきます。
浅瀬へ浮く感覚はわかりにくく、排気が遅れがちになって浮上します。
水面へ浮上する原因は3つあります。
- 立ち気味の体勢で泳ぐ
- 排気のタイミングが遅くれる
- ガイドと同じ高さで泳いでいない
立ち気味の体勢はフィンキックで浅瀬に泳いでいくので、徐々にプラス浮力になり、浮上しやすくなります。
ガイドが考える対処法は2つあります。
その場での対処法
- 浮上に気づいたら思いっきり排気する
水面まで浮いしまったら・・・
- 浮力を確保して深呼吸する
浮上に気づいたら、思いっきり排気する
↓
少しずつ沈んでいく
↓
給気ボタンを2回押して浮力を調整する
浮上しているのに気づいたら、思いっきり排気し、まずは浮上を止めます。
ゆっくりと沈みだしてから給気ボタンで浮力を調整していきます。
給気をして浮力を確保し、深呼吸して落ち着く
↓
体を起こして、足から潜降する
↓
給気ボタンを2回押して浮力を調整する
水面まで浮いてしまうと、体が横になったままで潜降する人が多いですが、その体勢で沈むのは難しいです。
落ち着いて体を起こし、足から潜降する(フィートファースト)と沈みやすくなります。
- 飛ぶようなイメージで水平姿勢になる
- 泳ぐ高さはガイドと同じ~1m上を泳ぐ
- 下が砂地やリーフなどのときは1m上を泳ぐ
- パワーインフレーターホースを持っておく
初心者の人は立ち気味の態勢になることが多いので、水平姿勢を意識して泳ぎます。
ガイドや下の砂地などを見ると、泳ぐ高さの感覚もわかり、知らぬ間に水面へ浮上することもなくなります。
排気したくてもパワーインフレーターが見つからずに浮上する人も多いので、慣れるまでは持っておくと排気がすぐにできて安心です。
お尻から浮くときはダンプバルブを使って排気する
腰下のダンプバルブのヒモを引っ張るだけで排気ができます。水平姿勢やおしりから浮きそうな時に使うと楽に排気ができるのでおすすめです。
浮力をコントロールして中性浮力ができるようになると、水面へ浮上することもなくなります。
こちらの記事は「中性浮力が早くできるコツ」を知りたい人に最適!
浮上が怖くてマイナス浮力で泳いでいると浮力コントロールのスキルが上達しません。浮上を恐れずにコツをつかんでいきましょう!
マスククリアができずパニックになる
マスクに水が入ってくると緊張して、マスククリアを慌ててしてしまう・・・
マスククリアは初心者の人が一番やりたくないスキルですね!
マスクの水が抜けずに鼻から水を飲み、パニックで急浮上することがあります。
マスククリアができない原因は3つあります。
- マスククリアに苦手意識がある
- 慌てると息が口から出てしまい、鼻から出ていない
- マスクが少し上がっている(ブタ鼻)
マスククリアが苦手な人は慌てて水を出そうとして失敗することが多いです。
エントリーの衝撃や泳いでいる最中にマスクが上にズレてくると、水も入りやすくマスククリアも上手くできなくなります。
ガイドが考える対処法は2つあります。
その場での対処法
- 安定した場所へ移動する
できないときの対処法
- インストラクターに(✕)サインを出す
マスクに水が入ってきたら
↓
安定した場所へ移動
↓
マスクを少し下げる
↓
口で深呼吸を2回する
↓
マスクの上を押さえながら顔を上げて鼻から息を出す
マスククリアが苦手な人も安定した場所では落ち着いて対処しやすくなります。
一番いいのは着底です。ドロップオフ沿いでは岩を掴(つか)める場所が落ち着きます。
マスククリアは少量のうちに対処すると、ストレスなく水を抜くことができます。
インストラクターに(✕)サインを出す
↓
インストラクターが来るまで待つ
↓
ガイドと一緒に水面へ浮上する
上手く対処できないと思ったら一人で浮上せずに、ガイドと一緒に浮上して水面でマスククリアをしましょう。
- 自分に合うマスクを使う
- 陸でマスクの位置や髪が入っていないかを確認する
- エントリーしたら、水面でマスクの位置を整えてから潜降する
自分に合うマスクを使うと、フィット感がよく、水もほとんど入らないのでダイビングが快適になります。
こちらの記事は「失敗しないマスクの選び方やおすすめ」を知りたい人に最適!
ストラップの位置が良くないとマスクはズレやすくなります。髪を結べる人はストラップがズレないように髪を結んで止めるのがいいですよ!
エントリーの衝撃はマスクがズレることが多いので、水面で位置を整えることが大切です。
お尻から落ちるような潜降になる
なぜか足からじゃなくお尻から落ちる潜降になってしまう・・・
コツを掴(つか)むまで上手くいかないスキルです。
バランスがとれずにタンクの重みでお尻から落ちていくと、耳抜きができなかったり、着底で危険な生き物に触れる危険性もあります。
潜降が上手くいかない原因は2つあります。
- タンクから落ちる体勢になる
- マイナス浮力でどんどん落ちていく
水面では足がブラブラしてバランスを保つのが難しく、耳抜きが上手くできないと意識が耳抜きに集中して落ちていくからです。
ガイドが考える対処法は2つあります。
その場での対処法
- 体を起こして胸を張り、膝を曲げる
できないときの対処法
- ロープを持ちながら、その状態でゆっくりと潜降する
お尻から落ちてしまったら
↓
腰をひねって体を180度反転させる
↓
体を起こして胸を張り、膝を曲げる
↓
ゆっくりと潜降していく
腰をひねって体を180度反転するのは力技ですが、胸を張る体勢になりやすいです。
足からの潜降も足をまっすぐに伸ばすより、膝を曲げた方が安定して降りていけます。
左手でパワーインフレータホースと耳抜き、右手にロープを持つとロープを離さないので落ちていくこともなくなります。
お尻から落ちそうになったら
↓
ロープを持ちながら、その状態でゆっくりと潜降する
上手くできないときは、お尻から落ちた状態でもいいので、ロープを持ちながらゆっくりと降りていきましょう。ガイドが一緒に降りてサポートしてくれます。
- すぐに潜降せずに、水面で呼吸を整える
- 水面で体を起こて胸を張り、膝を曲げた体勢を作る
- 1m潜降したら給気2回を繰り返し、浮力コントロールして降りる
ガイドと一緒に潜降するとバランスや浮力コントロールのコツを早く掴(つか)めます。
こちらの記事は「苦手スキルを上達するコツを教えて」を知りたい人に最適!
ロープ潜降に慣れてくるとロープを持たないフリー潜降もできるようになってきますよ!
フィンキックしても上手く進まない
必死にフィンキックしているのに、離されて追いつかない・・・
簡単そうで意外と上手くできないスキルです。
水中移動で離されると、必死にキックして足をつったり、呼吸が荒くなってエアを消費したり、見えなくなるとパニックになることもあります。
フィンキックが進まない原因は3つあります。
- 膝が曲がって自転車こぎのキックになっている
- バタバタと小刻みなキックになっている
- 脚力に合うフィンを使っていない
自転車こぎや小刻みなキックはがんばっている割には進まないです。ゆっくりとしなるようなフィンキックをしていきましょう。
ガイドが考える対処法は2つあります。
その場での対処法
- ゆっくりとしなるようなキックをする
進まないときの対処法
- ガイドと一緒に泳ぐ
体を水平姿勢にする
↓
ゆっくりとしなるようにキックする
↓
ゆっくりと進んでいく
フィンキックは簡単そうに見えますが、ゆっくりとフィンがしなるようにキックするには練習が必要です。自分ではできているように思っても意外とできていない方も多いですよ。
ガイドに伝える
↓
ガイドが来るまで待つ
↓
一緒に水中を移動する
キックしても進まないときは、ガイドに大きくサインして伝えて、一緒に練習しながら移動してみましょう。
- ゆっくりとフィンがしなるようにキックする
- ガイドにフィンキックを見てもらう
- 自分の脚力に合うフィンを使う
ガイドと一緒にフィンキックの練習をするとゆっくりでも進むフィンキックのコツを教えてもらえます。
こちらの記事は「苦手スキルを上達するコツを教えて」を知りたい人に最適!
自分の脚力に合うフィンは蹴りやすく、疲れにくいのでダイビングが快適になります。
こちらの記事は「失敗しないフィンの選び方やおすすめ」を知りたい人に最適!
バタ足のフィンキックができたら、あおり足のフィンキックも練習していきましょう!
体勢が悪くなってバランスが崩れる
振り返えると、バランスが崩れてバタバタしちゃう・・・
水中のバランスは意外と難しいスキルです。
振り返ったり、方向転換するときにタンクの重みでバランスが崩れて、カメが裏返ったような状態になり、パニックになることもあります。
バランスが崩れる原因は3つあります。
- 方向転換などでタンクが腰からズレる
- BCDのベルトがフィットしていない
- 泳ぎ方が安定していない
しっかりと腰にタンクが乗っていないと、バランスを保つのは難しく、BCDのベルトが緩んでいるとタンクが腰からズレるからです。
ガイドが考える対処法は2つあります。
その場での対処法
- 腰をひねり、体を180度反転させる
立て直せないときの対処法
- ひっくり返った状態でインストラクターを待つ
バランスが崩れて仰向(あおむ)けになったら
↓
腰をひねり、お腹が下になるように体を180度反転させる
(前に反転するのは難しい)
↓
BCDのベルトを締め直す
着底できれば、腰をひねって体を反転させることは難しくありません。安定したらBCDのベルトのゆるみを確認してフィットさせましょう。
バランスが崩れて仰向(あおむ)けになったら
↓
ひっくり返った状態でガイドを待つ
↓
サポートしてもらい、体を180度反転させる
↓
BCDのベルトを締め直す
立て直せないときはバタバタしがちですが、ガイドと一緒に立て直してコツを掴んでいきましょう。
- タンクがズレてきたら早めに背中に乗せ直す
- BCDのベルトを締め直す
- 自分に合うBCDを使う
方向転換やBCDのフィット感、泳ぎ方が安定していないなど、どういう時にバランスが崩れやすいかガイドに見てもらいましょう。
フィンキックが慣れてくると泳ぎ方は安定します。
こちらの記事は「苦手スキルを上達するコツを教えて」を知りたい人に最適!
自分に合うBCDはフィット感がいいのでタンクが安定し、バランスも取りやすくなります。
こちらの記事は「失敗しないBCDの選び方やおすすめ」を知りたい人に最適!
バランスが崩れても自分で対処できると慌ててバタバタすることもなくなります。
苦手スキル上達のコツは意識して練習すること
苦手なスキルをなくしたいけど、どうやって練習したらいいの~?
人によって苦手なスキルが違ったり、のみ込みの早さも違いますが、ダイビングを続けていくと必ずできるようになってきます。
ライセンスの取得から楽しめるようになったダイバーの方をたくさん見てきて思うことは、「苦手だったスキルが上手くできるようになっている!」ということです。
ただ、初心者の人が「楽しいな~!」と潜っているだけなら、苦手スキルはなかなか上達してくれません。
苦手なスキルの練習を避けて、ごまかしながらダイビングをしているからです。
苦手スキルはどうしたら上手くできるようになるのかを紹介していきますね!
- ファンダイビングの時にスキル練習をする
- 「1ダイビング=1スキル」を意識して練習する
- インストラクターに伝えて練習する
ファンダイビングでスキル練習をするのは「1ダイブ=1スキル」がいいです。
苦手スキルがたくさんあっても1回のダイビングで練習するのは1つのスキルだけにしましょう。
1つずつ「できるようになってきた~」という喜びが楽しさにもつながるからです。
- 「意識してスキル練習する」→スキルの上達が早い
- 「ごまかしながらやる」→スキルの上達が遅い
なんとなくやっていると、いつまで経っても苦手意識はなくならないですよ。
- スキルのアドバイスもらえる
- 練習できるときを教えてくれる
- 練習を見たり、付き合ってくれることもある
- よくない点を後で教えてくれる
ファンダイビング中にコソッと練習してもいいですが、インストラクターに伝えるとスキルも早く上達できます。
インストラクターは「熱心な人や不安な人にダイビングを好きになってほしい!」と思っているので、きっと真剣にサポートしてくれますよ!
初心者に「苦手なスキルがあることは当たり前!」です。恥ずかしがらずにファンダイビングで1つずつ練習して早く上達していきましょう!
初心者がファンダイビングでよくやる失敗5選!パニックにならない対処方法を知ってる?のまとめ
今回は「初心者がファンダイビングでよくやる失敗5選!パニックにならない対処方法を知ってる?」というテーマを紹介しました。
- 初心者がファンダイビングで失敗するのは当たり前
- スキルの失敗5選の対処方法と失敗しないコツを紹介
- 苦手スキル上達のコツは意識して練習すること
ダイビング中にちょっとしたトラブルや失敗はガイドもやります。
初心者のうちは失敗を繰り返してスキルを身につけていくと言っても過言ではありません。
大切なのは失敗してもパニックにならないことです。
苦手なスキルの対処方法を練習すれば、パニックにならずに対処できるようになります。
そのために、ガイドで経験してきた安全な対処方法や失敗しないコツをまとめました。
1人のインストラクターとして経験してきた知識を中立的な立場で誰よりもわかりやすく解説しています。
ダイビングで悩んだとき、迷ったときに、1つの参考として見てもらえるとうれしいです。
ダイビングは練習と経験で確実にスキルが身につき、ストレスのない快適な海の世界を楽しめるようになるよ!
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【ダイビングの教科書】は4シリーズになります。
「次にすること」を順序よく読めて「体系的に学べる」のが最大のメリットです。
ダイビングの始め方、スキルアップ、器材の買い方、楽しみ方を体系的に学べ、どこよりもわかりやすく解説しています。ぜひ一度読んでください!
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