軽器材やスーツを持っていると、次に買いたくなるのが「ダイブコンピュータ」ですね!
ダイブコンピュータとは減圧症リスクを軽減する機能があり、自分で安全管理できるようになります。
おすすめ記事でたくさん紹介されても「自分に合う器材はどれ?」ってなることが多いんだよね~
ダイブコンピュータを買うなら、好みのサイズ感で使いやすく、便利な機能があるといいですよね?
ダイブコンピュータはデザイン、機能、料金によってもおすすめは違ってきます。
今回は、初めて買う初心者にこれだけは絶対に比較してほしいダイブコンピュータを6個に絞って解説しています。
初めて買う人に大切なことは自分に合う器材を見つけることです。
実際に、18年間のインストラクター経験から
- 見たり、使用して比較
- メーカーに意見を伺い
- 中立な立場で本当にいいと思う器材
を紹介しています。
長年のインストラクター経験から検討の結果、一番おすすめのダイブコンピュータに「TUSA IQ1204」を選びました。
使いやすさ、フィット感、品質、デザイン、料金を総合的に検討し、ゲストから「表示も見やすく、使いやすい、手ごろな料金」と、とっても喜ばれています。
この記事では、自分に合う器材を見つけるだけでなく、選び方や使い方のコツまでを紹介しています。
ダイブコンピュータ選びで失敗したくない人はぜひ、最後まで読んでみてね!
\おすすめのランキングをすぐに見たい!/
初めて買う人にとって本当にいいと思ったダイブコンピュータを厳選しています。高機能だけど高い、ただ安いだけの紹介じゃないよ。
ブログ管理人の
モンツキくん
著者
藤田 勝弘
- 長年の経験で得たダイビングの知識を多くの人に伝えるために開設
- ダイビング未経験の初心者が楽しみながら100本で「できるダイバーになる!」を体系的に学べるブログ
- 中立的で誰よりもわかりやすい解説を目標にしている
「モンツキくんの詳しいプロフィール」も紹介しています。
36才で会社を辞めて東京から沖縄に移住しました。初めてのダイビングでライセンスを取得してから、不安ながらも仕事として決意!試行錯誤の日々を過ごし、18年のダイビングインストラクター経験をもとに「小さなダイビングショップ」で海を案内しています!
- 初めて買う初心者の「ダイブコンピュータ」比較表
- 初めて買う初心者の「ダイブコンピュータ」ランキング
- ダイブコンピュータのタイプを紹介
- ダイブコンピュータで失敗しない3つの選び方
- 今年のメーカーの傾向は新色とモデルチェンジ
- ダイブコンピュータの役目は減圧症のリスク軽減
- ダイブコンピュータの使い方を理解する
- TUSAがアクアラング、スントよりも人気がある
- 【2022年4月】普段使いしやすいスマートウォッチのGARMIN(ガーミン)が発売
- 電池交換のおすすめは充電式よりもソーラー式
- Bluetoothのデータ転送は標準機能になってきた
- ダイブコンピュータ関連のおすすめ人気ベスト3
- ダイブコンピュータで迷ったらイチオシは「IQ1204」
- 初めて買う「ダイブコンピュータ」インストラクターが選び抜いたおすすめのまとめ
初めて買う初心者の「ダイブコンピュータ」比較表
初心者が初めて買う「ダイブコンピュータ」で失敗しないように人気メーカー10社、31種類の中から選び抜いてランキング比較しました。
種類がたくさんあるので、おすすめから選ぶのもいいね!
画像 | 名称(メーカー) | ランキング | 2023年の ランキング | 料金(税込) | 画面の形・大きさ | 重量 | 画面表示 | 文字サイズ | 電池交換 (充電方法) | 本体の材質 | ログ記録 | ボタン数 | 操作性 | デザインカラー | 安全停止表示 | ナイトロックス 対応 | バックライト | Bluetoothデータ転送 | M値警告機能 | デジタルコンパス | バイブレーション警告 | トランスミッター接続 | GPS機能 | 潮汐表示 | その他スポーツ | ヘルスケア機能 | 公式ページ |
IQ1204 (TUSA) | 1位 | 1位ー | 99,000円 | 丸い・やや小さい (61×53㎜) | 85g | 白黒 | 普通 | ソーラー式 | プラスチック樹脂 | 30本 | 5 (メニューあり) | 使いやすい | 14色 | 秒単位 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | × | × | × | × | 詳細を見る | |
Descent G1 Dual Power (GARMIN) | 2位 | 2位ー | 99,000円 | 丸い・小さい(45.5×45.5㎜) | 66g (1色61g) | 白黒 | 普通 (デカ文字可) | ソーラー式 充電式 (25時間) | 繊維強化プラスチック | 200本 | 5 (メニューあり) | 機能が多いため ボタン操作が多い | 3色 | 秒単位 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 詳細を見る | |
MISSION2 (ATMOS) | 3位 | ー↗ | 99,000円 | 丸い・小さい(50×50㎜) | 83g | カラー | 普通 | 充電式 (20時間) | ステンレス | 128本 | 5 (画面メニュー) | 機能が多いため ボタン操作が多い | 4色 | 秒単位 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 詳細を見る | |
CALM plus+ (AQUALUNG) | 4位 | 5位↗ | 94,600円 | 丸い・小さい(58.9×52.4㎜) | 75g | 白黒 | 普通 | ソーラー式 | プラスチック樹脂 | 30本 | 5 (メニューあり) | 使いやすい | 15色 | 秒単位 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | × | × | × | 〇 | × | × | 詳細を見る | |
D5 (SUUNTO) | 5位 | 4位↘ | 118,800円 ブラック・ホワイト のみ108,900円) | 丸い・小さい(53×53㎜) | 90g | カラー | 普通 | 充電式 (6~12時間) | ステンレス | 200時間or400本 | 3 (画面メニュー) | ボタン操作に 慣れが必要 | 5色 バンドカラー豊富 | 秒単位 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | × | × | 詳細を見る | |
i100 (AQUALUNG) | 6位 | 5位↘ | 52,800円 | 丸い・大きい(63×63㎜) | 110g | 白黒 | 大きい | 電池交換 (100~300時間) | プラスチック樹脂 | 24本 | 1 (メニューなし) | ボタン操作に 慣れが必要 | 2色 | 秒単位 | 〇 | × | PCのみ | × | × | × | × | × | × | × | × | 詳細を見る |
ダイブコンピュータ選びで大事な「好み」と「オプション機能」などが比較しやすくなっています。好みは人によって分かれますが、僕はオプション機能の「Bluetoothデータ転送」をよく利用しています。
初めて買う初心者の「ダイブコンピュータ」ランキング
ダイブコンピュータの料金は通常定価4.8~28万円(税込)と5倍以上の幅があり、多くは9~14万円になります。
「初めて買う器材」は「高価すぎない器材」からできるだけ厳選しておすすめしています。
高価なものほど高性能にはなりますが「使いやすさ、フィット感、品質、デザイン、料金」を総合的に検討した上でランキングしています。
ランキング順に特徴を紹介していきます。
自分がほしいダイブコンピュータが分かるかも、ランキングを参考にしてみよう。
1位 安全重視でソーラー充電なら「IQ1204」
■IQ1204(TUSA)
- 「M値警告機能」の安全重視がいい人
- ソーラー充電がいい人
- スマホでログデータを見たい人
料金(税込) | 定価99,000円 最安販売は72,800円 Amazon(2024.3月) |
メリット | ・減圧予防機能で安全性が高い ・ソーラー式で充電の忘れなし ・スマホでログ管理できる ・3年間安心の水没保証 |
デメリット | ・画面サイズが少し大きい ・主に店頭販売、ネットは少ない |
安全性を重視する「M値警告機能」を始め、ソーラー充電、スマホにログ転送などよく使う機能をすべて搭載している人気NO.1ダイブコンピュータです。
M値警告機能は体内の窒素量が90%でアラームが鳴る安全を重視した機能、水深20mでは減圧になる7分前にアラームが鳴ります。
2022年に料金が1万円安くなり、さらに買いやすくなった点も含めて第1位としました。
2位 軽量なスマートウオッチなら「Descent G1 Dual Power」
■Descent G1 Dual Power(GARMIN)
- 普段使いしたい人
- 軽量なものがいい人
- 他のスポーツやヘルスケアも使いたい人
- スマホでログデータを見たい人
料金(税込) | 定価99,000円 最安販売は99,000円楽天(2024.3月) |
メリット | ・普段使いできるサイズと軽さ ・スポーツやヘルスケアにも使える ・バイブレーション警告がある ・画面が傷がつきにくいレンズ ・スマホでログ管理できる |
デメリット | ・ソーラー充電でも6日で充電 ・多機能で操作に慣れが必要 ・定価販売 |
2022年4月に発売され、ダイブコンピュータとして高性能なのはもちろん、ダイビング以外のスポーツや日常のヘルスケアの計測といった機能が豊富にある。
普段使いできるコンパクトなサイズと軽さも魅力
ダイビングではバイブレーション警告やスマホにログ転送、傷つきにくい画面レンズなどを検討し第2位としました。
3位 カラー表示のスマートウオッチなら「MISSON2」
■MISSON2(ATMOS)
- カラー表示がいい人
- バイブレーション警告がいい人
- 他のスポーツやヘルスケアも使いたい人
- スマホでログデータを見たい人
料金(税込) | 定価99,000円 最安販売は99,000円楽天(2024.3月) |
メリット | ・カラー表示は水中でも見やすい ・スポーツやヘルスケアにも使える ・バイブレーション警告がある ・画面が傷がつきにくいレンズ ・スマホでログ管理できる |
デメリット | ・最大20時間で充電が必要 ・多機能で操作に慣れが必要 ・定価、店頭販売 |
ビーイズムが日本総代理店となり、2023年3月にスマートウォッチタイプの「MISSIN2」を販売しました。水中でもカラー表示がきれいに見え、ダイビング以外のスポーツや日常のヘルスケアの計測といった機能が豊富にある。
ガーミンのDescent G1よりは大きいですが、普段使いもできるサイズ感になっています。
ダイビングではバイブレーション警告やスマホにログ転送、傷つきにくい画面レンズなどを検討し第3位としました。
4位 軽量でかわいいデザインなら「CALM plus+」
■CALM plus+(AQUALUNG)
- かわいいデザインが好きな人
- 軽量なものがいい人
- ソーラー充電がいい人
- スマホでログデータを見たい人
料金(税込) | 定価94,600円 最安販売は69,800円 Amazon、楽天、Yahoo(2024.3月) |
メリット | ・かわいい15色カラーから選べる ・つけ心地が軽い ・ソーラー式で充電の忘れなし ・スマホでログ管理できる |
デメリット | ・プラスチックで傷つきやすい ・デザインが変わりやすい |
ソーラー充電、スマホにログ転送など便利な機能はありますが、一番はかわいいデザインと軽さです。
着けてる感覚がないほど軽量でつけ心地の良さなどを検討して第4位としました。
5位 カラー表示で安全重視なら「D5」
D5(SUUNTO)
- カラー表示がいい人
- バイブレーション警告がいい人
- スマホでログデータを見たい人
料金(税込) | 定価118,800円(108,900円:ブラック・ホワイト) 最安販売は91,900~100,980円 Amazon、楽天、Yahoo(2024.3月) |
メリット | ・カラー表示は水中でも見やすい ・バイブレーション警告がある ・深度・潜水時間のアラーム設定 ・スマホでログ管理できる |
デメリット | ・毎日充電が必要 ・警告アラームがよく鳴る |
高スペックな機能はもちろん、カラー表示は水中でも見やすく、白、緑、黄色の文字カラーで表示されます。
深くて暗い場所では自動でバックライトが点灯し、カラー表示がよく見えます。
おしゃれなカラーベルトと腕時計サイズで普段使いしやすくなっています。機能と料金設定のバランスを検討し第5位としました。
6位 低コストと見やすい表示なら「i100」
■i100(AQUALUNG)
- リーズナブルな料金がいい人
- 大きな文字がいい人
料金(税込) | 定価52,800円 最安販売は26,730円 楽天(2024.3月) |
メリット | ・最低限な機能でリーズナブル ・画面と文字が大きく見やすい |
デメリット | ・本体が大きくベルトが長い ・電池交換代がすぐにできない ・ボタンの操作がわかりにくい ・スマホに転送ができない |
最低限必要な機能があり、オプション不要なら機能は十分です。
画面の形「丸い・大きい」の中で一番見やすい表示と丈夫さ、リーズナブルな料金設定になっていることを検討して第6位としました。
自分に合ったダイブコンピュータは見つかったかな?
ダイブコンピュータのタイプを紹介
ダイブコンピュータは100種類以上あります。
たくさんあって、どうやって選べばいいのかよくわからないよ~?
重要な4つのポイントからタイプを紹介します。
- ①画面の形と大きさ
- ②画面の表示
- ③電池交換(充電方法)
- ④本体の材質
4つのタイプを組み合せていくと、かなり好みのダイブコンピュータが絞れます。
①画面の形と大きさ
3つのタイプがあります。
タイプ | 文字 | 大きさ | 重さ | 使いやすさ |
四角・大きい | 見やすい | 大きい | 重い | 使いづらい |
丸い・大きい | 見やすい | 大きい | 重い | 使いづらい |
丸い・小さい | 見えにくい人には不向き | 小さい | 軽い | 使いやすい |
今の主流は「丸い・小さい」タイプです。腕時計サイズは普段使いができる軽さ、種類やカラーも豊富で人気があります。
②画面の表示
2つのタイプがあります。
- カラー表示:黒背景に数色のカラーで表示、文字が見やすい
- 白黒表示:黒文字、数字と文字で表示
「白黒表示」も多いですが、最近は「カラー表示」も増えてきます。機能を見るだけであれば「白黒表示」でも十分です。
③電池交換(充電方法)
3つのタイプがあります。
- ソーラー式:ダイビング時に充電可能、充電の心配なし
- 充電式:数日毎に充電、ダイビング使用時間(6~20時間)に差がある
- 電池式:電池交換に費用、即対応しにくい、電池寿命(1~3年)に差がある
おすすめは「ソーラー式」です。充電を忘れる心配がなく、ランニングコスト不要もいいです。
④本体の材質
3つのタイプがあります。
- チタン:傷つきにくい、ステンレスより軽く高価
- ステンレス:傷つきにくい
- プラスチック樹脂:軽い、さびない、傷つきやすい
見た目にこだらなければ、一番安い「プラスチック樹脂」です。ダイビング中にぶつけたり、床に落とす人は傷つきにくい「チタン」「ステンレス」もおすすめです。
ダイブコンピュータは一生使える器材
軽器材やスーツとは違い、一生持ち続けられる器材と言えます。高価すぎるダイブコンピュータはいりませんが、安さを優先しすぎると、後で買い替えたくなります。
僕も19年で9,000本潜って1度買い変えただけです。メーカーの電池交換が続いていれば、変えずに使っていたと思います。今の機能なら1度買えば、長い間使い続けることができますよ。
ダイブコンピュータで失敗しない3つの選び方
- 1.自分の好みを決める
- 2.必要な機能を決める
- 3.ボタン操作がわかりやすい
失敗しない選び方のコツは「好み・必要な機能・わかりやすい操作」を考えて選ぶことです。
いくら高性能でも使いにくければ買い変えたくなるからです。
一生使うつもりで自分に合ったダイブコンピュータを選んでみよう~!
1.自分の好みを決める
失敗しないダイブコンピュータの選び方は自分の好みを決めることから始まります。
機種がたくさんありすぎて1つに決めることができないからです.
ダイブコンピュータを4つポイントからタイプを選んでいきましょう。
- 「画面の形と大きさ」
コンパクトがいい→「丸い・小さい」 - 「画面の表示」
カラーでなくてもいい→「白黒表示」 - 「電池交換(充電方法)」
充電するのが面倒→「ソーラー式」 - 「本体の材質」
軽くてさびない→「プラスチック樹脂」
4つのポイントから好みのダイブコンピュータが絞れてきました!
2.必要な機能を決める
失敗しないダイブコンピュータの選び方は必要な機能を決めることです。
たくさんの機能があるとうれしいですが、必要なければ使わないからです。
最低限必要な機能に本当にほしい機能だけを足していきましょう。
- ダイビング中の3つの表示
- (無限圧潜水時間「NDL」、潜水時間、現在の水深)
- 警告アラーム(浮上速度違反、減圧停止警告)
- 安全停止(秒単位表示)
- 体内窒素排出時間
- 体内窒素量バーグラフ表示
- ログ機能(平均水深もほしい)
- ナイトロックス対応
- 水面休息時間
- バックライト
最低限必要な機能は、ほぼすべてのダイブコンピュータに備わっていますが、古い機種や安すぎる機種の場合は確認しましょう。
- Bluetoothデータ転送
- M値警告機能(減圧症のリスク軽減)
- デジタルコンパス
- バイブレーションの警告
- トランスミッター接続(残圧表示)
- GPS機能
- 潮汐表示(満潮、干潮時間を表示)
- ダイビング以外のスポーツ測定
- 心拍計測などのヘルスケア機能
オプション機能が多いと高価になりますが、実際に全部使うことはありません。
Bluetoothデータ転送はスマホにログデータを管理でき、潜水深度グラフでは潜り方もわかるので人気があります。
最近は、普段使いしやすく、心拍数やカロリー計測などのヘルスケア機能付きスマートウォッチタイプも人気です。
3.ボタン操作がわかりやすい
失敗しないダイブコンピュータの選び方はボタン操作がわかりやすいことです。
ボタン操作がわかりにくいと、機能が表示できずストレスになるからです。
ダイブコンピュータのボタン数は1~5つあるタイプがあります。
- メニュー表示ある:ボタンの数にかかわらず比較的わかりやすい
- メニュー表示なし:ボタンが1つでも操作がわかりにくい
ダイビング中にボタン操作をすることはほとんどありません。メイン画面に表示していない情報(最大水深、水温、時刻など)を見るときに1クリックして確認する程度です。
ボタンにメニュー表示があると操作もわかりやすく、ログデータを見る程度なら説明書なしで操作も簡単にできます。
ナイトロックス設定や普段使わない設定変更は取扱説明書を見ながらすることが多いです。
ダイブコンピュータを持つことは安全性を高めるだけじゃなく、ダイバーとしての自信も出てきますよ!
今年のメーカーの傾向は新色とモデルチェンジ
今年は新しい機種が出たの~?
各メーカーを昨年と比べてみると、新作やリニューアルとしてNEWモデルが1~2種類作られ、古いモデルが廃番になってます。
特に電池交換式からほとんど、ソーラー式、充電式に変わってきています。
機能面ではBluetoothデータ転送の標準装備や画面の見やすいカラー表示も増え、ダイブコンピュータ機能だけでなく、スポーツやヘルスケア機能付きのスマートウォッチタイプも人気になっています。
■今年モデル/昨年との比較
メーカー | 種類 | 料金 | 品質 | カラー | 備考 | 詳細 |
TUSA | 同じ | 同じ | 同じ | 4つ新色 | 特に変更なし | 詳細を見る |
ガーミン | モデルチェンジ (Mk2→Mk3) | 既存機種は同じ | Mk2→Mk3に モデルチェンジ | 1タイプ 環境に配慮した モデル追加 | 2023年12月に Mk3シリーズを リリース | 詳細を見る |
アクアラング | 同じ | 一部値上げ 5~6% | 同じ | 1タイプ 1つ追加 | ソーラー式の カラー表示 夏リリース予定 | 詳細を見る |
Bism | 代理店として ATMOS MISSON2 | 同じ | 同じ | ピンクゴールド を追加 | 2023年3月からATMOSの 日本総代理店 | 詳細を見る |
SUUNTO | 同じ | 値上げ 10% | 同じ | 1タイプ 1つ追加 | 料金の値上げ | 詳細を見る |
料金ではSUUNTOやアクアラングの一部値上げが痛いです。
Bismが日本総代理店となったATMOS MISSIN2はまだ認知度が低いものの、充電式、カラー表示、スポーツやヘルスケア付きのスマートウォッチタイプとして機能は充実しています。
ダイビング業界がもっと盛り上がれば、新しい機種がでてくるんだけどね!
ダイブコンピュータの役目は減圧症のリスク軽減
ダイブコンピュータ(通称ダイコン)にはたくさんの機能があります。
潜水時間や水深を知ることは大切ですが、一番重要な役目は減圧症になるリスクを減らすことです。
減圧症にならないように水中でチェックしないといけないんだ~
減圧症とは?
ダイビングで体に蓄積していく窒素が急浮上の激しい変化などで気泡化すること。体の様々な組織(血液、脊髄、脳、肺、脂肪、骨、関節など)に損傷を与えたり、血管を塞ぐことで発症します。
症状は赤い発疹、関節の痛みから重篤な場合は中枢神経に障害、めまい、呼吸困難や胸痛など後遺症が残る場合もあります。
体に蓄積する窒素の原因はタンクの中の空気です。
- 酸素⇒約21%、体内で代謝していく
- 窒素⇒約78%、代謝しない、体内にどんどん蓄積していく
ダイビング中の呼吸は陸より濃い空気を吸うので、窒素も陸より多く蓄積していきます。
陸に上がれば、窒素は体内から時間をかけて排出されて元に戻っていきます。
ダイブコンピュータには減圧症のリスクを減らすために窒素の量を計算する「無限圧潜水時間(NDL)」というコンピュータ機能がついています。
無限圧潜水時間(NDL)とは?
今のいる深さのときに減圧停止をしないで潜れる時間のことです。
言い変えると、体内に「窒素がこれ以上たまると危険!」という量を時間に変えて表示してくれます。
例えば「水深17.5mでNDLが5分」の表示
⇒減圧停止をしないで水深17.5mに潜れるのは最大で5分という意味
NDL=No Decompression Limitの略
無限圧潜水時間(NDL)に余裕を持ってダイビングを終えることで減圧症になる確率が低くなります。
無限圧潜水時間(NDL)が0になるまでは「減圧症にならない」という意味ではないので注意しましょう。
ダイブコンピュータの使い方を理解する
ダイブコンピュータは水中での難しい操作はいりません。
危険なダイビングをしないように潜水計画をリアルタイムに表示するからです。
ただ「持っているから大丈夫!」ではなく、ダイブコンピュータの使い方をきちんと理解することで減圧症になるリスクを減らせることができます。
ダイブコンピュータは安全停止の時しか見ていなかった気がする!
基本的にダイビング中の表示は3つです。
- 潜水時間
- 現在の水深
- 無限圧潜水時間(NDL)
サブ表示で水温、最大水深、現在の時間などが表示されます。(機種により多少ことなります)
ダイビングの減圧症になる要因は浮上速度オーバーと体に窒素をためすぎることです。
そうならないように、「どういうダイビングをしたらいいの?」
基本だけど「安全に潜る5つのルール」を守るようにダイブコンピュータを見ていくといいよ!
- 無減圧潜水時間(NDL)に余裕を持つ
- 潜水時間は40~45分までにする
- 安全停止を終えてエキジットする
- 警告音を出さない速度でゆっくり浮上
- 潜り方は深い水深から徐々に浅くする
「無減圧潜水時間(NDL)に余裕を持つ」とは、無限圧潜水時間(NDL)が0になるまで潜るのでなく、窒素を溜めすぎないように5分以上の余裕を持って浅瀬に上がっていくことです。
「ダイブコンピュータの使い方」を知りたい人は読んでくださいね!
ダイブコンピュータの使い方をきちんと理解することで自信もつき、安全で楽しく続けていけます。
TUSAがアクアラング、スントよりも人気がある
ダイバーに人気があるメーカーってどれかな~?
ダイバーが使っているダイブコンピュータでよく見かけるメーカーはTUSA(ツサ)やAQUALUNG(アクアラング)、SUUNTO(スント)が多いですね。
沖縄でダイブコンピュータメーカーのシェアを調査してみました。
ダイブコンピュータメーカーの調査ではTUSAが4割強の結果になりました。
- 高価すぎない料金
- コンパクトな腕時計タイプ
- 電池交換なしのソーラー式や充電式
- スマホ転送ができる機能
9割以上のダイバーが「人気の共通点」のダイブコンピュータを着けていました。
メーカーによる特徴は
- 1952年創業、日本メーカー、株式会社タバタのダイビングブランド
- アルゴリズムを研究し続け、安全性にはこだわりを持っている
- 主力はIQ1204、IQ1203(生産中止)
ファンダイビングで一番よく見かけるイメージがあります。
- 1943年創業、フランスメーカー、日本アクアラング株式会社もある
- いろんな大きさや形、画面表示、充電方法のものがある
- 主力はCALM plus+、i770R、i100
軽量でコンパクト、カラフルなCALM plus+を着けているダイバーが多かったです。
- 1936年創業、フィンランドメーカー、日本代理店がある
- 世界初のダイブコンピュータを発売し、スポーツウオッチとしても人気
- 主力はD5、ZOOP NOVOなど
カラー表示のD5を着けているダイバーが多かったです。
どのメーカーも特徴があり、使いやすいダイブコンピュータの研究しているいいメーカーです。
実際に手に取って「自分の好み」を見つけることが大切ですね。
【2022年4月】普段使いしやすいスマートウォッチのGARMIN(ガーミン)が発売
GARMIN(ガーミン)はスイスのGPS通信機器メーカーです。
2022年4月に販売された「Descent G1」シリーズは8.8~9.9万円とリーズナブルでありながら、ダイブコンピュータとしても高性能。
2024年には環境にも配慮した海洋プラスチックを使用したモデルもリリース
このモデルは重さも66g→61gとさらに軽く、カラーもかわいいです。
ダイビングとして高性能な機種は多いものの、ダイビング以外のスポーツや日常のヘルスケアの計測もできるマルチな機種は少なく、これからダイバーに人気が出てくるはずです。
2018年「Descent Mk1」、2020年には「Descent Mk2」が発売され、高性能でしたが、ダイブコンピュータとしての認知は少なく、大きく重いイメージと18~23万円の高価な料金が手を出しにくい原因にありました。
軽量でコンパクトなサイズは着けやすく、一段と普段使いしやすくなりました。
ソーラー充電が補助的な充電ではなく、好みのカラーが増えるとうれしいですね!
ダイブコンピュータの機能だけじゃなく、普段使いしやすいスマートウオッチも増えてきそうですね!
電池交換のおすすめは充電式よりもソーラー式
どんな違いがあるのか教えて~?
3つのタイプの違いとして
- ソーラー式:ダイビング時に充電可能、充電の心配なし
- 充電式:数日毎に充電、ダイビング使用時間(6~20時間)に差がある
- 電池式:電池交換に費用、即対応しにくい、電池寿命(1~3年)に差がある
ダイビングの頻度にもよりますが、一番のおすすめはソーラー式です。
ダイブコンピュータで一番困るのは、電池切れで動かなくなること。
ソーラー式ならダイビング期間中はダイビング時に充電でき、充電を忘れることがないからです。
10年前なら電池式が当たり前でした。
ただし、ダイビングの前日に電池が切れているのに気づいても、ダイビングに間に合わず、使えないことが多かったですね!
電池式を選ぶメリットは、リーズナブルな料金でダイブコンピュータが買えることです。
それ以外の理由ではソーラー式と充電式の2択になります。
機種によって多少の違いはありますが、比較してみると
項目 | ソーラー式 | 充電式 |
ダイビング使用時間 | 無制限(充電なしで30時間) | 6~20時間 |
充電時間 | 晴れ屋外:8時間 晴れ屋内:30時間 曇り屋内:60時間 | 1~2時間 |
充電 | ダイビング中に可能 | 毎日~5日に1回 |
ランニングコスト | 不要 | 電気代 |
(ソーラー式はTUSA IQ1204、充電式はGARMIN Descent G1 Dual Power、SUUNTO D5を参考)
充電の表示は「H」「M」「L」で表示されます。
ソーラー式のデメリットは充電していないと充電不足で、充電に時間がかかることです。ダイビング前に充電のチェックは必要です。
ソーラー式はインストラクターとして日々使用しても、充電の心配しなくていいのがとっても楽です。
充電方法はコネクターをカチッと付けるだけで充電できます。
充電式のメリットは充電時間が早く、家で1~2時間あればフル充電が可能です。ダイビングポイントに着いてから気づくと手遅れになるので注意しましょう!
日々充電を忘れない人であれば、充電式も十分におすすめできます。
一番のおすすめは「ソーラー式」です。充電し忘れる心配がなく、ランニングコスト不要もいいです。
Bluetoothのデータ転送は標準機能になってきた
スマホでログ付けする人が多いよね~
最近ではBluetooth転送のスマホでログ管理している人は多く、ログブックを書いている人もダイブコンピュータより、スマホを見ながらデータを書いている人がほとんどです。
安価なダイブコンピュータ以外は、ほぼ標準装備されるほど便利な機能になっています。
Bluetoothデータ転送はメリットも多く、ログデータを簡単に見ることができます。
- ログブックの記入も簡単になる-①
- 潜り方がグラフで見られる-②
- ログブックの代わりになる
- データがすべて保存できる
IQ1204(TUSA)は30ダイブしかデータを保存できませんが、転送するとログデータがアプリですべて保存できて便利です!
窒素の蓄積、警告がわかりやすく、安全チェックも確認しやすいです。
「Bluetooth転送の操作方法」を知りたい人は読んでくださいね!
アプリ内でログ付けも入力しやすく、手早くログ付けがしたい人にも便利な機能ですね!
ダイブコンピュータ関連のおすすめ人気ベスト3
ダイブコンピュータにあればうれしい!おすすめの人気グッズを教えて~!
レンズ面を保護するレンズガード
ダイブコンピュータを落としたり、水中でぶつけるとレンズ面が傷つくことがあります。傷がつく前に保護するレンズガードを貼っておくと安心です。
シールタイプで貼りやすく、衝撃にも強い厚みのあるウレタン樹脂、レンズガードを付けても表示は見やすく、長持ちするのがいいですね。
直径33㎜サイズでTUSAのIQ1204に使用しますが、同程度のダイブコンピュータにも利用可能です。
傷つけたくない人に便利なグッズです。
オシャレなカラーに交換できるストラップ
SUUNTO D5やGARMIN Descent G1 Dual Powerはストラップを自分好みにデザインできます。
オシャレなデザインになれば、より普段使いでも楽しめる腕時計になります。
SUUNTO D5はワンタッチで取り外し可能、ダイビングと普段使いでカラーを変えるのもいいですね。
D5のストラップ幅24㎜になります。
ストラップ幅が違うと合わないので注意しましょう。
GARMIN Descent G1 Dual Powerもワンタッチで取り外し可能です。
つまみを下げるだけでストラップが外れます。
GARMIN Descent G1 Dual Powerはストラップ幅22㎜になります。
即対応できる電池交換セット
電池交換セットには電池(バッテリー)以外にもOリングや付属品がついています。
電池が切れても、電池交換がすぐにできて使えます。
付属品も交換することで水没の可能性は低くなりますが、セルフバッテリー交換は水没や故障は保証できないので注意しましょう。
不安な人は専門業者へ依頼しましょう。
アクアラングi100、i300、i300C、i550 専用の電池交換セットです。
機種によって違うので注意しましょう。
ダイブコンピュータで迷ったらイチオシは「IQ1204」
どれがいいのか迷う~、結局一番のおすすめはどれなの?
ダイブコンピュータで迷ったら「IQ1204」を買うことをおすすめしています。
- 減圧予防機能で安全性が高い
- ソーラー式は翌日充電の心配なし
- スマホでログ管理できる
初心者からインストラクターまで多くのダイバーに使われているダイブコンピュータ!
ダイブコンピュータを買うなら、好みのサイズ感で使いやすく、便利な機能があるといいですよね?さらに、買いやすい料金であれば文句なしです。
ダイビング器材全般を取り扱っているTUSA(株式会社タバタ)はダイブコンピュータを追求してきたTOPメーカーであり、数々のダイブコンピュータを製造してきました。ダイブコンピュータのアルゴリズム(計算方法)の研究やM値警告機能の搭載といった安全性にこだわりを持っており、多くのダイバーに高い評価を受けて使われています。
M値警告機能は体内の窒素量が90%でアラームが鳴る安全を重視した機能、水深20mでは減圧になる7分前にアラームが鳴ります。
初めて買うダイブコンピュータなら、自信を持って「TUSA IQ1204」をおすすめします。
初めて買う「ダイブコンピュータ」インストラクターが選び抜いたおすすめのまとめ
今回は「初めて買うダイブコンピュータおすすめ6選! 」というテーマを紹介しました。
まとめる前に
ダイビング経験20本までの人にしてほしいこと
私は器材を買うか迷っている人によく言うことがあります。
- 「ダイビングを続けたい!」と決めたときに買う。
- 「ストレスのある器材」「ほしい器材」の順で買っていく。
- ダイビング経験20~50本で少しずつ買い揃えていく。
ダイビング経験20本までの人には、色んな種類やおすすめの器材を試しながらダイビングをしてほしいです。
同じ器材だけを使っていると良さが比べれません。
いろいろと使っていけば「フィット感が自分に合ってる!」と実感できる器材と必ず出会えます。
ショップには色んな種類やおすすめの器材を置いているので、インストラクターに聞きながらどんどん試していきましょう!
初心者が初めて買うダイブコンピュータのまとめ
今回は「初めて買うならどのダイブコンピュータを買えばいいの?」という声を記事にしました。
まず、ダイブコンピュータはどんな種類があり、それぞれのダイブコンピュータの特徴がわかると、必要な機能を搭載した自分に合う物が見つかってきます。
やっぱり、買うなら「インストラクターに勧められたから・・・」というだけでなく、自分でも納得して買わないとダイブコンピュータに愛着を持って、大切に使い続けることはできません。
僕も初めて買ったダイブコンピュータは勧められたものをそのまま買いましたが、どう良いのかよくわからず使っていました。10年くらい使って買い替えましたが、その時はじっくり自分に合う物を厳選したので今でも愛着を持って使い続けています。
「おすすめの器材」は 1人のインストラクターが検討を重ねて選び抜いた結論ですが、1人でも多くのダイバーの参考になればうれしいです。
器材で迷っていたり、ダイビングでわからないことがあれば、下記のお問い合わせやコメント欄で教えてください。できるだけわかりやすくお答えしていきます。
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