- サンゴの上をフワッと泳ぎたい~
- ドロップオフで浮遊感を味わいたい~
- 中性浮力を頑張っているけど上手くできない
中性浮力を頑張って練習しているんだけど、なかなか上手くできるようにならないのはなんでだろう?
ダイビングを始めてみたけど、自分が思い描くようにも泳げないし、水中世界を楽しむどころじゃないという初心者の人は多いと思います。
中性浮力は練習と経験を積むことで必ずできるようになります。
でも、コツがわかればもっと早くできるようになります。
実際に、多くの初心者と一緒に潜り、できるようになるまで教えてきました。
この16年間のインストラクター経験から「スキルが早くできるコツ」をわかりやすく紹介しています。
この記事を読むと、中性浮力のコツがわかる上に、上手くできない理由や練習方法までわかるようになります。
中性浮力で悩んでいる人はぜひ、最後まで読んでみてください。
「初心者の人は苦手なスキルがある」というのは当たり前です。練習して経験を積めば誰でもできるようになりますが、時間がかかるとイヤになるかもしれません。「スキルが早くできるコツ」を理解して練習してもらえるとうれしいです!
ブログ管理人の
モンツキくん
著者
藤田 勝弘
- 長年の経験で得たダイビングの知識を多くの人に伝えるために開設
- ダイビング未経験の初心者が楽しみながら100本で「できるダイバーになる!」を体系的に学べるブログ
- 中立的で誰よりもわかりやすい解説を目標にしている
「モンツキくんの詳しいプロフィール」も紹介しています。
36才で会社を辞めて東京から沖縄に移住しました。初めてのダイビングでライセンスを取得してから、不安ながらも仕事として決意!試行錯誤の日々を過ごし、18年のダイビングインストラクター経験をもとに「小さなダイビングショップ」で海を案内しています!
中性浮力とは水中で浮力コントロールしている状態
中性浮力とは水中で浮きも沈みもしないように、浮力をコントロールして泳いでいる状態のことです。
BCDで給気をしないと沈んでいく状態を「マイナス浮力」、BCDで排気をしないと浮いていく状態を「プラス浮力」ともいいます。
浮力コントロールは主に5つが関係しています。
中性浮力の浮力コントロールってBCDに給気や排気をすることじゃないの?
- スーツの種類
- タンクの種類
- ウエイト量
- BCDの空気量
- 呼吸(肺の空気量)
どんなスーツを着て、どんなタンクで潜るのかによってウエイト量も変わってきます。
ウエイト量をつけすぎると、浮力コントロールに影響が出てきます。自分の適正なウエイト量を知ることも浮力コントロールには大切なことです。
浮力のコントロールは水圧と体積(BCDの空気量)の関係を知ろう!
水中に潜ると耳が痛くなってきますよね?
水中には水圧があります。深く潜ると水圧が大きくなり、BCDは徐々にしぼんでいきます。逆に浅瀬にいくと水圧が小さくなり、BCDが徐々に膨らんでいく関係があります。
浮力をコントロールするには、水圧で膨らんだり、しぼんだりするBCDの空気量をコントロールしたり、呼吸(肺の空気量)でコントロールすることになります。
中性浮力は上手くできない人が多いスキルなので、わかりやすく解説していきますね!
僕は50本くらいで「中性浮力ってこうゆうことか~!」という感覚がわかってきました。
中性浮力が苦手な人はマイナス浮力で泳いでいる
中性浮力が苦手な人は浮上が怖くてマイナス浮力になっていることが多いです。
ライセンス講習の浮力コントロールでは何度も水面まで浮上した苦い経験があるからです。
- パワーインフレーターホースが見つからずタイミングが遅れる
- 給気と排気のボタンを間違える
- お尻が浮いた姿勢でパワーインフレーターホースから排気ができない
- 浮いていく感覚がないので知らない間に浮上している
初心者の人が浮力コントロールで浮上するのは当たり前です。練習しながら「脱・マイナス浮力」になりましょう。
浮上するのがイヤだから、マイナス浮力気味に泳いでいるけど良くないの?
- 沈んでいき、耳が痛くなる
- 水平姿勢ができず、立ち泳ぎ気味に泳ぐ
- 沈まないように常にフィンキックをする
- 手を使って浮力をとったり、泳いだりする
- 常にインストラクターより深いところを泳いでいる
ダイビングをゆったり楽しむどころではなく、体力を使いすぎて疲れてしまいます。
「浮上が怖い」という感覚がなくなれば、中性浮力の練習ができるようになります。
中性浮力は練習と経験を積んでいく時間が必要だからです。
「コツを理解しながら練習していく」ことです。
ダイビングを楽しみながらで大丈夫です。少し練習を意識して経験をしていけば絶対できるようになります。
中性浮力ができるコツを5つ紹介
中性浮力はやみくもに練習するよりも、コツを理解して意識しながら練習していくことが重要になります。
練習しているつもりだったけど、コツを教えてもらって練習してみよう!
中性浮力が早くできるコツを5つ紹介していきます。
- 自分の体に合った使いやすいBCDを使う
- 適正ウエイト量にすると浮力コントロールが減る
- BCDの排気に慣れると浮上が怖くなくなる
- フワァと浮く給気量の感覚をつかむ
- 呼吸で微量な浮力コントロールができるようになる
中性浮力は手順に沿って練習していけば、小さな「できた!」がわかりやすく、中性浮力ができるようになってきます。
1つずつわかりやすく解説していきますね!
自分の体に合った使いやすいBCDを使う
中性浮力のコツは自分の体に合うサイズで使いやすい機能のBCDを使うことが重要です。
フィットしていないBCDはタンクが安定しないためバランスが崩れやすくなるからです。
使いにくいと給排気のタイミングが遅れたり、上手く排気できなくて浮上する原因にもなります。
中性浮力の練習をする人のほとんどはレンタルのBCDです。レンタルでもサイズが大きすぎたり、使いにくいBCDならインストラクターに変えてもらうことで解決できます。
自分の体に合った使いやすいBCDの選び方を知りたい人は読んでくださいね!
適正ウエイト量にすると浮力コントロールが減る
中性浮力のコツは適正ウエイト量ですることも大切です。
ウエイト量を多くすると浮力コントロールに必要な給気の量が増えるからです。
オーバーウエイトは潜降しやすいですが、オーバーウエイトになった分の浮力をコントロールしないといけなくなります。
適正ウエイト量にするだけで給気の量も減り、浮力コントロールも楽になります。自分の適正ウエイト量を見つけていきましょう。
▼適正ウエイト量の見つけ方を知りたい人は読んでみてね!
≫【適正ウエイト量の計算】自分に合った見つけ方|ウエイトだけで3つの上達するスキルを解説!
BCDの排気に慣れると浮上が怖くなくなる
中性浮力のコツはBCDの排気になれることです。
BCDの排気に慣れると浮上しそうになっても冷静に対応できるからです。
排気の方法は2つあります。
- パワーインフレーターホースを使う
- ダンプバルブを使う
パワーインフレーターホースを使う
BCDの基本的な排気の方法になります。
パワーインフレータホースが使いやすい体勢
- 左肩を高く上げやすい水平姿勢
- 体を起こしやすい立ち気味の体勢
BCDの排気は自然排気です。パワーインフレーターホースの位置が低いと排気ができない構造になっています。
体勢を立て直してパワーインフレーターホースを使うと泡が排気するまで数秒のタイムラグがあります。
パワーインフレーターの左肩を高く上げる
↓
泡が出るまで排気ボタンを押し続ける
↓
泡が出たら「ポンポン」と小まめにボタンを押して排気
パワーインフレータホースは給気と排気のボタンがあり、どちらかわからなくて焦ることがあります。
パワーインフレーターの持ち方を覚えて、慣れるまで持ちながら泳ぐ
持ち方は「親指=給気」「人差し指=排気」
覚え方は「人が泡出す」⇒人差し指が泡を出す(排気)と覚える
ダンプバルブを使う
BCDのもう一つの排気方法になります。
ライセンス講習では教えないことも多いので知らない人もいますがとっても便利です。
ダンプバルブはBCDの右肩、右腰に付いていることが多いです。
ダンプバルブ(腰後)が使いやすい体勢
- 水平姿勢でお尻を上げやすい
- お尻から浮きそうになっている
ダンプバルブも自然排気なので位置が低いと排気ができない構造になっています。
急浮上はお尻が上がっていることが多いので、ダンプバルブで簡単に排気できます。
体を強引に起こしてパワーインフレーターホースで排気する力技もタイムラグも少ないので使えるようになりましょう。
お尻を少し上げる
↓
腰後のダンクバルブを小まめに引っ張る
↓
「ポッポッ」と泡が出るので排気を調整する
腰後のダンクバルブの場所は見えないので、見つからないと焦ることがあります。
腰後のダンクバルブの場所を感覚的に覚えるようにする。
2つの排気方法に慣れると浮上するのが怖くなくなりますよ。
フワァと浮く給気量の感覚をつかむ
中性浮力のコツはフワっと浮きそうになるまでBCDに給気をすることが大切です。
中性浮力が上手くできない人はBCDの給気量が少なく、常にマイナス浮力の状態になっているからです。
フアッと浮くまでBCDへ小まめに給気をしてみましょう。
浮上しそうなら冷静に少し排気をすれば、中性浮力の感覚が体感できます。
- パワーインフレーターホースの給気と排気のボタンをチェック
- 給排気は「ポンポン」と小まめにボタンを押す
- 給排気は2秒ほどタイムラグがあるので、ボタンを押しすぎないように注意する
- 2つの排気方法を再確認する
呼吸で微量な浮力コントロールができるようになる
中性浮力のコツは呼吸の浮力コントロールができるようになることが大切です。
ゆっくりした呼吸は肺が膨らんだりしぼんだりするので、微量な浮力コントロールができるからです。
呼吸による浮力のコントロールを「呼吸のトリミング」とも言います。
呼吸のトリミングでウエイト2㎏分のコントロールができる
水中でゆっくりと大きな息を吸うと換気量は約1Lになり、ウエイト1㎏のプラス浮力になります。同じく吐くと肺がしぼみウエイト1㎏のマイナス浮力になるので、合計2㎏の浮力コントロールができることになります。
初めはBCDで浮力コントロールを練習して、できてきたら呼吸のトリミングで浮力を体感していきます。
呼吸のトリミングがわかると、微量な浮力コントロールはBCDではなく、呼吸のトリミングですることができます。
呼吸のトリミングができるとフィンを動かさなくてもフワフワと安定した浮力ができるようになります。
さっそく海で練習!「中性浮力ができる5つのコツ」の手順でやってみよう
実際にどのような練習をすればいいのか手順を紹介していきますね!
手順通りにすればできるようになるかな?
中性浮力の練習手順を話していきますが、苦手なところだけ練習していけばいいですよ!
1-8.自分に合ったBCDのチェック
ダイビングショップでレンタルする場合はBCDをチェックしてみましょう。
- ウエストベルトやショルダーベルトを締めてサイズがフィットする
- パワーインフレーターホースのボタン操作のしやすさ
- ダンプバルブが右肩と右腰についている
ウエストベルトやショルダーベルトを締めても、緩いとタンクが安定しないためバランスが崩れやすくなるのでサイズを変えてもらいましょう。
今回のダイビングで交換できなくても、次回のリクエストを伝えることは重要です。
2-8.水面で適正ウエイト量をチェック
いつものウエイト量でチェックしてみます。
水面でBCDやドライスーツの空気を全部抜いた状態で垂直に浮いてみる
↓
肺いっぱいに空気を吸って、数秒だけ息を止める
↓
水面が目の高さになる⇒適正ウエイト量
目の高さよりも沈む場合は1㎏ずつ減らしてチェックします。
いつもつけていたウエイト量が重かった人も多いはずです。
≫ウエイト量がわからない人は「適正ウエイト量の目安」で確認します。
3-8.浅瀬の水底で2つの排気方法を練習する
浅瀬の水底にいるときに排気の練習をしてみましょう。
排気の方法は2つあります。
- パワーインフレーターホースを使う
- ダンプバルブを使う
「軽く浮くまで給気をする→排気をする」の感覚がつかめるまで繰り返し練習する。
重要なのは排気しやすい体勢で給気をすることです。
パワーインフレーターホースで排気を練習する
立ち気味または左肩を上げやすい水平姿勢になる
↓
軽く浮くまで「ポンポン」と小まめに給気
↓
泡が出るまで排気ボタンを押し続ける
↓
泡が出たら「ポンポン」と小まめに2回ボタンを押して排気
感覚がつかめるまで繰り返して練習する。
体勢が悪いと排気ができないので、左肩を高くするように意識しましょう。
ダンプバルブで排気を練習する
水平姿勢でお尻を少し上げる
↓
軽く浮くまで「ポンポン」小まめに給気をしていく
↓
右腰のダンクバルブのヒモを引っ張る
↓
泡が出たら「ポンポン」と小まめに2回ヒモを引っ張って排気
感覚がつかめるまで繰り返して練習する。
体勢が悪いと排気ができないので、お尻を上げる姿勢を意識しましょう。
ダンクバルブは見えないので、どの辺りにあるかの感覚をつかむことが大切です。
4-8.フワァと浮く給気量の感覚をつかむ
排気ができるようになってから給気の感覚をつかんでいきます。
浮きそうになっても冷静に排気できるようになっていることが重要です。
水底にうつぶせになる
↓
「ポンポン」と小まめに2回給気をする
↓
1回大きく息を吸って浮いてくるかチェックする
フワァと浮くまで給気と呼吸をくり返す。
浮上しそうなら少し排気します。浮上していかない「フワァと浮く給気量」の感覚をつかんでいきましょう。
5-8.同じ深度で泳ぎながら中性浮力を体感する
浮上していかない「フワァと浮く給気量」ができると実際に泳いでみます。
同じ深度での練習は浮力の変化がなく、中性浮力を体感で覚えやすいからです。
浮上していかない「フワァと浮く給気量」の状態になる
↓
水平姿勢になって、深度を変えずに泳いでみる
↓
中性浮力の体感を覚える
「中性浮力=無重力感覚」がわかると、マイナス浮力の状態で泳ぐことが減ってきます。
6-8.深度を変えながら中性浮力を作る
同じ深度から次は深度を変えて泳いでいきます。
浮力が変化してもBCDの給排気で浮力をコントロールできるように練習していきます。
中性浮力のまま3mほど深場へ移動する
↓
沈んできたら「ポンポン」と小まめに2回給気
↓
1回呼吸して中性浮力になるかチェックする
↓
中性浮力のまま3mほど浅瀬へ移動する
↓
浮いてきたら「ポンポン」と小まめに2回排気
↓
1回呼吸して中性浮力になるかチェックする
深度の変化を少しずつ変えながらくり返し練習する。
練習をくり返すと、必要な給排気の量が徐々にわかってきます。
目標物を見ながらフィンキックを止める
↓
目標物より浮いたり沈んだりしていかないかをチェックする
BCDの空気量を使って中性浮力ができるようになりました。
7-8.呼吸の浮力コントロールを体感する
BCDの中性浮力ができたら、呼吸で浮力コントロール(呼吸のトリミング)を体感してみます。
うつぶせになって「ポンポン」と小まめに2回給気をする
↓
5秒かけてゆっくりと大きく息を吸う
↓
フワァと浮いてくるまでくり返す
(注意:浮いてくるまで2秒ほどのタイムラグがある)
↓
浮いてくると、5秒かけてゆっくりと大きく息を吐く
(注意:沈んでいくまで2秒ほどのタイムラグがある)
↓
沈んでくると、ゆっくりと大きく息を吸うをくり返す
↓
呼吸の浮力コントロールで体が安定したら泳いでみる
↓
水深を少しずつ変えて、呼吸で浮力コントロールを体感する
呼吸のトリミングがわかると、微量な浮力コントロールはBCDではなく呼吸のトリミングですることができます。
- 呼吸のトリミング→少しの浮力変化をコントロールする
- BCDの空気量→呼吸のトリミングでは足りない浮力変化をコントロールする
水中で浮きそうと感じたら、まず息を吐いて浮力をコントロールする。それでも浮きそうならBCDで排気してコントロールするというイメージです。
呼吸のトリミングができるとフィンを動かさなくてもフワフワと安定した浮力ができるようになります。
最終的にはホバリング(水深を変えずにとどまること)もできるようになっていきます。
8-8.安全停止時にも適正ウエイト量のチェックをする
安全停止にも適正ウエイト量のチェックします。
今のウエイト量で安定して安全停止ができるかをチェックするためです。
ダイビングを楽しんだ安全停止の時にチェック
↓
BCDの空気を抜いた状態で浮かないかチェックする
浮くなら、適正ウエイト量は1㎏足す必要があります。
以上で「中性浮力ができるコツ」の手順に沿った練習方法になります。
ファンダイビングの時には「今日は2つの排気方法を意識して使ってみよう。」と1つずつ練習を意識しながらダイビングを楽しんでいくといいです。
小さくステップアップできるように8項目に分けています。自分ができているかを確認しながらやってみましょう!
中性浮力が苦手でじっくりと練習したい人はアドバンス講習がおすすめ
中性浮力はアドバイスをもらいながらじっくりと練習したい人も多いはずです。
じっくりと練習したい人はアドバンス講習として中性浮力コースで練習するのがおすすめです。
アドバンス講習はライセンスを取得した人が次にステップアップするコースで「中性浮力」の練習もすることができます。
アドバンス講習の1ダイビングで1通りの中性浮力の練習を体験できます。
- 最初に中性浮力のコースを受ける
- 他のコースを受けながら中性浮力も練習していく
アドバンス講習を受けるときは最初に中性浮力のコースを受けると、その後に他のコースを受けながら中性浮力も練習できるので効率もよく、インストラクターにアドバイスをもらいやすいです。
アドバンス講習の内容を知りたい方は読んでくださいね!
≫【ダイビングのアドバンス取得】基本がわかる!初心者に知ってほしい理由を解説!
1ダイブで適正ウエイト量のチェックからBCDや呼吸のコントロールまでじっくりと練習できるので、中性浮力のスキルが上手くなるチャンスになりますよ。
中性浮力ができると楽しくなる5つのメリット
中性浮力ができるようになるとダイビングの世界が変わってきます。
中性浮力ができないと、そればっかり考えて楽しさを忘れちゃう!
中性浮力ができると楽しくなる5つのメリットを紹介します。
- 楽に泳げるようになって疲れない
- 空気の減り方が少なくなる
- ダイビングのマナーが身につく
- ロープを持たずに安全停止ができるようになる
- ドロップオフやサンゴの上でもダイビングを楽しめる
楽に泳げるようになって疲れない
中性浮力ができればフィンキックが減ります。
フィンキックは進むためだけに使えばいいからです。
中性浮力ができていないと、沈まないようにフィンキックをしたり、浮いたり沈んだりをくり返してとっても疲れます。
中性浮力ができればフィンキックが減るので、今までより疲れなくなります。
空気の減り方が少なくなる
中性浮力ができれば空気の減り方が少なくなります。
運動量も減るので呼吸が安定するからです。
中性浮力がとれないと運動量が多く、常に走っている状態なので、息も上がり呼吸が増えていきます。
中性浮力ができれば呼吸が安定するので、空気の減り方が少なくなっていきます。
ダイビングのマナーが身につく
中性浮力ができればダイビングのマナーもできるようになります。
ダイビングのマナーはスキルがないとできないからです。
マイナス浮力は姿勢が立ち気味になって、フィンキックでサンゴを折ったり、砂地で砂を巻き上げやすくなります。
中性浮力ができるれば水平姿勢で泳げて、マナーを身につけることができます。
ロープを持たずに安全停止ができるようになる
中性浮力ができればロープを持たなくても安全停止ができるようになります。
呼吸のトリミングができるとホバリング(水深を変えずにとどまること)ができるようになるからです。
水中で呼吸すると肺が膨らんだりしぼんだりして微量な浮力コントロールが必要になってきます。
呼吸のトリミングができればホバリングができて、ロープを持たずに安全停止することができます。
ドロップオフやサンゴの上でもダイビングを楽しめる
中性浮力ができればドロップオフやサンゴの上を不安なく楽しむことができます。
ドロップオフやサンゴの上を楽しむためには浮力を自分でコントロールしないといけないからです。
ドロップオフの水底は水深30mだったりするので、マイナス浮力でどんどん落ちていくと耳抜きができなかったり、インストラクターより深いところを泳いだりするので不安になります。
中性浮力ができれば浮力コントロールの自信がつき、不安よりも楽しさが上回わっていきます。
実は、中性浮力ができる人は常に浮力コントロールを意識していない
中性浮力ができるようになれば、浮力コントロールをいつも意識しながら泳いでいるの?
中性浮力ができるようになった人は浮上しそうになる不安もなくなります。
浮上しそうになったら冷静に排気ができるからです。
不安がなくなると、浮力コントロールを常に意識することなくダイビングを楽しめるようになります。
中性浮力ができる人の頭の中はどんな感じ?
浮力コントロールのイメージは、
・微量なコントロールなら呼吸でやろう
・沈んできたら「ポンポン」と給気をして
・浮いてきたら「ポンポン」と排気をする
という感覚でやっています。
意外ですが、中性浮力ができるようになると、常に浮力コントロールを意識することがなくなってきます。自分の好きなダイビングやカメラ撮影などに熱中して楽しむことができます。
中性浮力ができると、浮力コントロールの意識も薄れてきます。「ダイビングで何しよう?」と楽しむことに意識がいくようになりますよ!
「脱・初心者!」になろう!
ダイビングを始めて30本になりますが、まだ初心者でしょうか?
「脱・初心者!」ってどんな人なんでしょう?
「脱・初心者!」=ゆったりした呼吸が無意識にできて、水中の世界を楽しめている人
ちょっとわかりにくいですね!
大体20~30本で「ダイビングがなんとなく出来るようになってきた!」と感じてくるはずです。でもこの時は楽しさよりもまだスキルの克服に意識がいっています。
そして、ふとした時、
「スキルのことを意識せずに水中世界を楽しんでいる自分がいた~!」
この時が「脱・初心者!」です。初心者の卒業ですね~!
「脱・初心者!」って具体的にどんなことができればいいの?
- 基本スキルができる
- 水中で冷静な対応ができる
- マナーが身についている
ダイビングを始めて間もない頃は「マスクに水が入る」「バランスがとれない体勢になる」など様々なトラブルに遭います。
その時に、「止まって、考えて、行動する」の「3つのこと」を冷静にできるようになれば大丈夫です。
マナーとは「人に迷惑をかけない」「サンゴを傷つけない」「砂を巻き上げて写真撮影のじゃまをしない」など、考え方は陸でも水中でも同じですね。
- 「月に1回のペース」でダイビングに行く
- インストラクターが自分の苦手なスキルをわかっている
ダイビングのスキルを身につけるまでは練習と経験を積むことが必要です。アドバイスを受けて練習していけば心配しなくても、誰でも「脱・初心者!」になります。
楽しさは上達してから「本当の楽しさ」が始まります。
ダイビング本数でいうと「50本ダイビング」が一つの目安になります。
伝えることは1つ、目指せ「脱・初心者!」です。
中性浮力ができる!講習では教えられない5つのコツを解説のまとめ
今回は「中性浮力ができる!講習では教えられない5つのコツを解説 」というテーマを紹介しました。
【苦手スキルの練習】中性浮力ができる!講習では教えられない5つのコツを解説
- 中性浮力とは水中で浮力コントロールしている状態
- 中性浮力が苦手な人はマイナス浮力で泳いでいる
- 中性浮力ができるコツを5つ紹介
- 自分の体に合った使いやすいBCDを使う
- 適正ウエイト量にすると浮力コントロールが減る
- BCDの排気に慣れると浮上が怖くなくなる
- フワァと浮く給気量の感覚をつかむ
- 呼吸で微量な浮力コントロールができるようになる
- さっそく海で練習!「中性浮力ができる5つのコツ」の手順でやってみよう
- 中性浮力が苦手でじっくりと練習したい人はアドバンス講習がおすすめ
- 中性浮力ができると楽しくなる5つのメリット
- 実は、中性浮力ができる人は常に浮力コントロールを意識していない
- 「脱・初心者!」になろう!
を詳しく書いています。
今回は「中性浮力が上手くできないのでわかりやすく教えてほしい~!」という声をもとに記事にしました。
僕もダイビングを始めた頃は「中性浮力ってこんな感じかな~?」と適当にできていると思いながらやっていました。
でも、ある時、「呼吸のトリミング」をじっくりと練習してみると、フラフラして全然安定できなかったです。
それから、呼吸のトリミングを意識しながら泳いで練習していました。
ようやく50本くらいになったときに、
フィンを動かさなくてもフワフワと安定した浮力ができてきました!
この時に、
「中性浮力ってこういうことか~!」
とわかった気がしました。
今回はやみくもに中性浮力を練習してなかなか上手くできないという人に「スキルが早くできるコツ」を知ってもらって練習して中性浮力ができるキッカケになったらうれしいです!
ダイビングの始め方、スキルアップ、器材の買い方、楽しみ方を体系的に学べ、どこよりもわかりやすく解説しています。ぜひ一度読んでください!
\一番読んでほしいブログです♪/
ダイビングを体系的に学べる教科書!
「モンツキくんの沖縄ダイビング大学」と「小さなお店」をまとめたリンク集になっています。
\関連ページが探しやすい♪/
これ1本で見やすくて便利!