- 水中写真のアドバイスがほしい~
- 納得のいく写真を撮りたい~
- キレイに撮る知識を身につけたい!
撮り方の知識とコツを知らずにキレイに撮れないと悩んでいる人はわりと多いです。
僕も数年前まで同じように悩みながら撮影していました。
水中写真のコツをもっと教わってキレイな写真を撮りたい~
この記事では、今よりもキレイな写真が撮れるだけでなく、1ランクアップの裏技までをわかりやすく解説します。
18年間のインストラクター経験と来店してくれたゲストの「疑問や意見」を参考に
- 中立な立場で
- 知識と実践の経験を生かした
- 本当にいいと思うこと
を紹介しています。
撮り方を知るだけでも、キレイな水中写真を撮ることができます。
大切なことは自分好みの撮り方を知ることです。
水中写真で失敗したくない人は読んでみてね!
【中級者編】水中写真をキレイに撮る5つの撮り方を紹介
たくさんの相談を個々に合った方法で解答してきました!
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ブログ管理人の
モンツキくん
著者
藤田 勝弘
- 長年の経験で得たダイビングの知識を多くの人に伝えるために開設
- ダイビング未経験の初心者が楽しみながら100本で「できるダイバーになる!」を体系的に学べるブログ
- 中立的で誰よりもわかりやすい解説を目標にしている
「モンツキくんの詳しいプロフィール」も紹介しています。
36才で会社を辞めて東京から沖縄に移住しました。初めてのダイビングでライセンスを取得してから、不安ながらも仕事として決意!試行錯誤の日々を過ごし、18年のダイビングインストラクター経験をもとに「小さなダイビングショップ」で海を案内しています!
中級者におすすめの水中写真の撮り方を5つ紹介
もっとキレイな写真の撮り方を知りたい~
【初心者編】水中写真をキレイに撮る7つの基本的な撮り方を解説!で基本的な撮り方を覚えると、もっといい水中写真を撮りたくなってきます。
被写体に出会うと「こんな写真を撮りたい!」を想像して撮ることで、写真1枚にもストーリーや撮影者の思いが伝わる水中写真になります。
そんなちょっとした撮り方のアドバイスを紹介します。
- 自然光を生かす「順光・逆光・斜光」
- 被写体を目立たせる「ボケ」
- 被写体が浮き上がる「黒抜き」
- 地形スポットの暗闇は「ISO感度」
- 瞬間を逃がさない「連写」
カメラはオリンパスTG-6を参考に説明しています。
他のメーカーでも同様の撮り方ができるように解説しているので参考になればうれしいです。
おすすめの水中写真の撮り方を5つ解説
1つずつ読んで、自分好みの撮り方を覚えてみよう~
自然光を生かす「順光・逆光・斜光」
被写体が暗くなったり、雰囲気のある写真が撮れない~
自然光(太陽の光)はライトやストロボよりも鮮やかな色合いを作ります。
特に浅瀬では自然光を意識して撮影するだけでとってもキレイに撮ることができます。
- 「順光」撮影者の後ろから陽が差す
- 「逆光」被写体の後ろから陽が差す
- 「斜光」被写体の横から陽が差す
自然光の向きで印象は大きく変わってきます。
くっきりと色鮮やかな「順光」
撮影者の後ろから陽が差す「順光」は強い光を照らしている状態で被写体を撮影できます。
- くっきりと色鮮やかな撮影に最適
- 色鮮やかな水中風景
- 明るくくっきりとした被写体
水中風景を逆光と順光で比較
・逆光で撮影
↓
・順光で撮影
水中風景がはっきりとわかり、色鮮やかさが出てる。
夏の強い陽射しの順光はとってもキラキラの水中風景になるよ!
シルエット撮影は「逆光」
被写体の後ろから陽が差す「逆光」は被写体が影になるような撮影ができます。
- 被写体のシルエット撮影に最適
- 陽射しのある水中風景
逆光での撮影
・被写体のダイバーを撮影
明暗差が少ないときは露出補正を-1.0にしてシルエット感を出します。
・下からあおるように撮影
明暗差が大きいとシルエット写真になりやすいですね!
・陽射しのある光のカーテン
雰囲気のある水中写真になっています。
明暗差が大きいとシルエット写真になりやすいですね!
奥行きが出る「斜光」
被写体の横から陽が差す「斜光」は陰影のある海を表現した撮影ができます。
- 奥行きのある海の撮影に最適
- 印象的な被写体と水中風景
斜光での撮影
・ドロップオフでウミガメと遭遇
・海底に沈んでいる沈潜エモンズ
青い海がグラデーションになって奥行きのある水中写真になりました。
ワイドレンズを使うと陰影のあるグラデーションが出やすくなるよ!
被写体を目立たせる「ボケ」
デジカメでも背景をぼかしたい~
デジカメは1眼レフと性能が違い、背景をふんわりとぼかした水中写真を作りにくいです。
でも、ちょっとした「ボケ」は作れます。
「ボケ」は「F値」「焦点距離」「撮影距離」「被写体と背景の距離」でボケの大きさを作ります。
同様にデジカメでも3つの手順で撮影します。
- 背景を遠くする
- 被写体にできるだけ近づく
- ズーム(望遠)で撮影
背景を遠くする
被写体と背景の距離が遠いと背景がボケやすくなります。
上から撮るより、下からあおるように撮れば、背景が遠くなっていきます。
背景が近いと遠いで比較
・背景が近い撮影
上から撮影すると背景との距離が近くなります。
↓
・背景が遠い撮影
下からあおるように撮影すると、背景が遠くボケてるように見えます。
被写体にできるだけ近づく
被写体との撮影距離が近いほど背景のボケは大きくなります。
接写できる被写体は「水中顕微鏡」で撮影します。
被写体に遠い・近いで比較
・被写体に遠い撮影
遠くから撮ると背景はボケません。
↓
・被写体に近い撮影
接写して撮ると背景の砂がボケました。
ズーム(望遠)で撮影
ズーム(望遠)にするほど焦点距離が大きくなり、背景のボケは大きくなります。
接写しにくい被写体は「水中マクロ」の4倍ズームで撮影します。
被写体にズームなし・ありで比較
・被写体にズームなし撮影
被写体に20㎝まで寄りましたが背景がボケません。
↓
・被写体に4倍ズームで撮影
4倍ズームで被写体を大きくすると背景がボケました。
「背景ボケ」以外にも「前ボケ」がある
「背景ボケ」以外にも被写体の前をぼかす「前ボケ」があります。
前に接近しながら、被写体にピントを合わすと「前ボケ」しやすくなります。
被写体に遠い・近いで比較
・サンゴを「前ボケ」にして撮影
・イソギンチャクを「前ボケ」にして撮影
・砂を「前ボケ」にして撮影
「前ボケ」で撮影すると被写体が印象的に見えますね!
「水中顕微鏡」で被写体に寄り、さらに4倍ズームで焦点距離を大きくするとボケも大きくなります。
被写体を浮き上げる「黒抜き」
デジカメでも黒い背景にできる?
「ボケ」を使って黒抜きを作りますが、背景をぼかすだけでは黒くなりません。
被写体だけに光を当て、背景が暗くなることで「黒抜き」ができます。
3つの手順で撮影します。
- 被写体に近づき、背景を遠くする
- 被写体にフラッシュ発光、またはライトを当てる
- 露出補正を「-」にしていく
できるだけ被写体に近づき「水中顕微鏡」「水中マクロ」で撮影します。
手順通りに撮影していきます。
・背景を遠くする
被写体に近づき、背景を遠くして、背景をボケるようにします。
↓
・被写体にフラッシュ発光かライトを当てる
全体的に明るくなると黒抜きになりにくいですね。
↓
・露出補正を「-」にしていく
露出補正を「0」から「-1.0~-2.0」の範囲で「黒抜き」具合を調整する。
「ボケ」と「黒抜き」のコツをつかむと被写体の印象が変わってくるね!
地形スポットの暗闇は「ISO感度」
暗闇での地形の写真がいつもボケてしまう~
自然光は魅力ある地形を映すのに最適ですが、自然光が少ないとシャッタースピードが遅くなり手ブレしやすくなります。
ISO感度(いそかんど)を上げると、光を取り込む量が多くなり、シャッタースピードも速く手ブレしない写真を撮ることができます。
ISO感度の設定は「100~12800」が可能、ISO感度を高くすると
- 写真が明るくなる
- 手ブレを軽減できる
- 写真にノイズが出てくる
水中モードのISO感度はAUTO対応だけで、変更する場合はPモードでの撮影となります。
通常の水中撮影のISO感度はAUTOで大丈夫ですが、光の少ない地形ではシャッタースピードが遅くなると手ブレしやすくなります。
TG-6で手ブレを防ぐにはシャッタースピード=1/100秒以上が理想です。
暗い地形でISO感度を比較
・ISO感度AUTO=1250(シャッタースピード1/8秒)
・ISO感度400(シャッタースピード1/3秒)
よく見るとダイバーはブレています。
・ISO感度800(シャッタースピード1/6秒)
・ISO感度1600(シャッタースピード1/13秒)
・ISO感度3200(シャッタースピード1/20秒)
・ISO感度6400(シャッタースピード1/40秒)
・ISO感度12800(シャッタースピード1/80秒)
ISO感度による変化はわかりにくいですが、手ブレと明るさが微妙に違います。
再生するとISO感度とシャッタースピードを確認できます。
暗い地形でISO感度とシャッタースピードの比較
ISO感度 | シャッタースピード | 手ブレ |
AUTO=1250 | 1/8秒 | ー |
400 | 1/3秒 | しやすい |
800 | 1/6秒 | ↓ |
1600 | 1/13秒 | ↓ |
3200 | 1/20秒 | ↓ |
6400 | 1/40秒 | ↓ |
12800 | 1/80秒 | しにくい |
手ブレを防ぐにはシャッタースピード=1/100秒以上が理想なので、ISO感度は12800が最適になる。
ただし、写真にノイズが出やすい。
明るめの地形でISO感度を比較
・ISO感度AUTO=800(シャッタースピード1/25秒)
明るめの地形ではISO感度AUTO=800でシャッタースピード=1/25秒となり、先ほどの写真(シャッタースピード1/8秒)より手ブレしにくいことがわかります。
・ISO感度3200(シャッタースピード1/100秒)
ISO感度3200で手ブレしにくい写真(シャッタースピード1/100秒)になりました。
明るい地形でISO感度とシャッタースピードの比較
ISO感度 | シャッタースピード | 手ブレ |
AUTO=800 | 1/25秒 | しやすい |
1600 | 1/50秒 | ↓ |
3200 | 1/100秒 | しにくい |
地形撮影は自然光の当たる量でシャッタースピードの速さに違いがでます。
TG-6の手ブレしにくいシャッタースピードは1/100秒以上が理想なので、ISO感度はAUTOよりも調整する方が手ブレしにくい写真になります。
手ブレを押さえる撮り方は安定した場所に着底し、カメラを両手で持って三脚のように肘を固定すると手ブレを押さえた写真が撮れるよ!
瞬間を逃がさない「連写」
一瞬のチャンスを逃して、いい感じで撮れない~
クマノミや泳いでいるお魚を撮影すると、後ろ姿になることがよくあります。
動きのあるお魚は連続撮影で一瞬のチャンスを逃さないように撮ってみましょう。
- 約5コマ/秒の速度で連続撮影する
- シャッターを押している間はずっと連続撮影
連続撮影した写真をスライド
↓
↓
↓
ニモがイソギンチャクから出てきていいショットの写真になりました。
デメリットは写真データが膨大になること、一瞬のチャンスを狙うときだけ連写にして撮影するのをおすすめします。
連続撮影するといいショットの写真が撮れる確率が高まるよ!
おすすめのカメラはオリンパス「TG-6」
初めて買うならどの水中カメラがいいの~?
「ダイビングを始めて、水中カメラならどれがいいですか~?」とよく聞かれます。
初めて買うならオリンパス「TG-6」+防水プロテクター「PT-59」のセットをおすすめしています。
ダイバー愛用のオリンパス「TG-6」
2015年5月に〔オリンパスTG-4〕が発売され、数あるカメラの中でも多くのダイバーが使用し、ロングセラーの大人気機種となりました。
2017年6月に〔オリンパスTG-5〕を発売し、2年後の2019年7月に〔オリンパスTG-6〕が誕生、今では最もダイバーに使われているカメラとなっています。(2023年9月現在)
「TG-7」が2023年10月13日に発売!
〔Tough TG-7〕がオリンパスより継承したOMデジタルソリューションズ株式会社から4年ぶりに発売されます。
〔TG-6〕からスペックはほぼ同様の仕様ですが、BluetoothによるWi-Fi接続や縦動画の保存などの機能が追加されました。 防水プロテクターは〔TG-6〕と同じ「PT-059」をそのまま使うことができます。
初めて買う「いいカメラの条件」
初めての水中カメラなら、誤って水没やぶつけてしまうかもしれません。
デジカメを数種類使って大切に思うことは、水没しないこと、壊れないことです。
カメラは「高性能」=「初心者にいい」ではありません。
- 水没しない防水カメラ
- 防水プロテクターが頑丈
- 高性能撮影が簡単にできる
- 生産中止しない人気カメラ
この4つの条件が大切だと考えています。
「TG-6」は「いいカメラの条件」においてすべて◎です!
「TG-6」のメリット・デメリット
長年使って感じるメリット・デメリットを紹介します。
- 防水プロテクターが水没してもカメラも防水なので壊れない
- 防水プロテクターは頑丈、ボタンの操作もしやすい
- 「水中顕微鏡」など高性能撮影も簡単
- ダイビングでは圧倒的に人気のカメラ、生産中止になりにくい
デメリットと感じることもあります。
- カメラ+防水プロテクターは防水カメラより安価ではない
- 水中モードは海の青みが強い写真になる
水中カメラは何度も買い換える物ではありません。
中上級者になっても「TG-6」はカスタマイズしやすく、使い続けるだけの機能は十分にあります。
海の青みは設定を変えて、「青みの強さ」を明るいイメージにもできます。
デメリットに比べると圧倒的にメリットがあり、初めて買う人にはオリンパス「TG-6」と防水プロテクター「PT-59」を紹介しています。
こちらの記事は「もっとTG-6」を知りたい人に最適!
マクロな被写体を撮りたいなら、ムービーメインの機種ではピンが合わないので、やっぱりデジカメがいいですよ!
初心者におすすめ!基本的なカメラ設定
説明書に操作方法は載っていても、おすすめのカメラ設定などは載っていません。
でもカメラ設定をすると今よりも必ずキレイな水中写真が撮れます。
カメラの設定は一度だけの設定も多く、わかりやすく解説しているので一緒にやってみましょう!
- 水中は「水中モード」
- 小さな被写体は「水中マクロ」か「水中顕微鏡」
- ホワイトバランスは「水中 標準」
- 水中ワイドはフラッシュ「発光禁止」
- 水中ワイドは露出補正「+1.0」
- AFターゲット選択は「スポット」の「中央」
- 表示羅線選択は「黄金分割」
こちらの記事は「水中写真をキレイに撮るカメラの設定」を知りたい人に最適!
もっと知りたい人には中級者編として、僕も使っている便利なカメラの設定を紹介します。
今よりもキレイな写真が撮れるだけでなく、簡単設定方法や設定の裏技までを解説しています。
- お気に入り設定は「カスタム登録」
- 一瞬のチャンスは「連写L」
- 超マクロは「デジタルテレコン」
- 青かぶり軽減は「ワンタッチホワイトバランス」
- 逆光の撮影は「水中HDR」
- フラッシュ量は「フラッシュ補正」
- 動画もキレイ「ムービー撮影」
- おまけ)データ消去は「カードセットアップ」
こちらの記事は「中級者編の水中写真をキレイに撮るカメラの設定」を知りたい人に最適!
【中級者編】水中写真をキレイに撮る5つの撮り方を〔オリンパスTG-6〕で解説のまとめ
今回は「【中級者編】水中写真をキレイに撮る5つの撮り方を〔オリンパスTG-6〕で解説!」というテーマを紹介しました。
【中級者編】水中写真をキレイに撮る5つの撮り方を〔オリンパスTG-6〕で解説!
- 中級者におすすめの水中写真の撮り方を5つ紹介
- おすすめの水中写真の撮り方を5つ解説
- 自然光を生かす「順光・逆光・斜光」
- 被写体を目立たせる「ボケ」
- 被写体を浮き上げる「黒抜き」
- 地形スポットの暗闇は「ISO感度」
- 瞬間を逃がさない「連写」
- おすすめのカメラはオリンパス「Tough TG-6」
- 初心者におすすめ!基本的なカメラ設定
を詳しく書いています。
僕も水中写真の撮り方は我流でやっていました。
アドバイスはあったものの、誰からも教えてもらってません。
生き物やゲストの方を「どうしたらキレイに撮れるの?」と
本やネットで学び、経験してきたことをまとめました。
初心者編に続き、もっとキレイに撮る撮り方をわかりやすく解説したので、ぜひ参考にしてください。
これからも写真1枚にストーリーや撮影者の思いが伝わる水中写真を撮っていきましょう!
水中写真好きにおすすめのブログをまとめました!
①水中写真ダイビングの楽しみ方知りたい人
②キレイに撮るカメラ設定を知りたい人
③キレイに撮るカメラの撮り方を知りたい人
④水中カメラならTG-6がおすすめ
「ダイビングの楽しみ方」のおすすめ記事です。
こちらの記事は「どうやってダイビングを楽しんでいくの?」を知りたい人に最適!
ダイビングの始め方、スキルアップ、器材の買い方、楽しみ方を体系的に学べ、どこよりもわかりやすく解説しています。ぜひ一度読んでください!
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