最後まで悩むのが重器材「BCDとレギュレーター」ですね!
BCDとは、タンクの固定と浮力調整をする器材で、浮力をコントロールできれば水中を自由に泳ぐことができます。
おすすめ記事でたくさん紹介されても「自分に合う器材はどれ?」ってなることが多いんだよね~
BCDを買うなら体にフィットして、給排気しやすく、使いやすい機能があると良くないですか?
おすすめはダイビング経験、性別、機能、料金でも違ってきます。
今回は、初めて買う女性にこれだけは絶対に比較してほしいBCDを6個に絞って解説しています。
大切なことは自分に合う器材を見つけることです。
実際に、19年間のインストラクター経験から
- 実物に触れ、使用して比較
- メーカーに意見を伺い
- 中立な立場で本当にいいと思う器材
を紹介しています。
長年のインストラクター経験から、使いやすさ、品質、デザイン、料金を検討し、一番おすすめのBCDに「アクアラング Axiom Women(アクシオム)」を選びました。

購入したゲストからは「背中パットのフィット感がいい、腰の重みが軽減する感じ、デザインが上品でいい、価値に合う料金」と喜ばれています。
BCD選びで失敗したくない人はぜひ、最後まで読んでみてね!
\おすすめのランキングをすぐに見たい!/
こちらの記事は「男性におすすめのBCD」を知りたい人に最適!
初めて買う人にとって本当にいいと思ったBCDを厳選しておすすめしています。高機能だけど高い、ただ安いだけのBCDの紹介じゃないよ。

ブログ管理人の
モンツキくん

著者
藤田 勝弘
- 長年の経験で得たダイビングの知識を多くの人に伝えるために開設
- ダイビング未経験の初心者が楽しみながら100本で「できるダイバーになる!」を体系的に学べるブログ
- 中立的で誰よりもわかりやすい解説を目標にしている
「モンツキくんの詳しいプロフィール」も紹介しています。
36才で会社を辞めて東京から沖縄に移住しました。初めてのダイビングでライセンスを取得してから、不安ながらも仕事として決意!試行錯誤の日々を過ごし、19年のダイビングインストラクター経験をもとに「小さなダイビングショップ」で海を案内しています!
初めて買う女性の「BCD」比較表

女性が初めて買う「BCD」で失敗しないように人気メーカー8社、約40種類の中から選び抜いてランキング比較しました。
すごく安いBCDもネットで見たけどダメですか?
レンタルでよく使われるリーズナブルなBCDは対象外にしました。せっかく買ったBCDがレンタルと同じだったら悲しくなりますからね~!
画像 | 名称(メーカー) | ランキング | 2024年の ランキング | 定価(税込) | ネット料金(税込) | タイプ | 重量(Sサイズ) | 生地(*) | フィット感 | ベルト調整 | 着脱しやすさ | パワーインフレーターホース | ダンプバルブ | Dリング | 背当てパッド | ウエイト内蔵システム | ポケット | 公式サイト |
![]() | Axiom Women アクシオム (AQUALUNG) | 1位 | 1位ー | 189,200円 | 167,200円 | ショルダーバックル | 3.4㎏ | 外840デニール 内420デニール | フィット感 最高 | できる | しやすい | 手に馴染む | 右肩・右腰 | 6個 カメラ・ライト付けやすい | 3Dメッシュ 厚い | 〇 | 大きい 使いやすい | 詳細を見る |
![]() | Tina (TUSA) | 2位 | 2位ー | 187,000円 | 97,685円 (インフレーター 旧タイプ) | ショルダーバックル | 3.2㎏ | 外500デニール 内420デニール | フィット感 最高 | できる | しやすい | 普通 | 右肩・右腰 | 8個 カメラ・ライト付けやすい | 3Dメッシュ 厚い | 〇 | 大きい 使いやすい | 詳細を見る |
![]() | SUMERGE BC MARKⅡ (Bism) | 3位 | 3位ー | 126,500円 | 96,800円 | ショルダーバックル | 3.2㎏ | 420デニール | フィット | できる | しやすい | 普通 | 右肩・右腰 | 7個 カメラ・ライト付けやすい | 少し薄い | 〇 | 大きい 使いやすい | 詳細を見る |
![]() | Pro HD Women (AQUALUNG) | 4位 | 4位ー | 149,600円 | 61,600円 | ショルダーバックル | 3.4㎏ | 外840デニール 内420デニール | フィット | できる | しやすい | 手に馴染む | 右肩・右腰 | 5個 カメラ・ライト付けやすい | 薄い | 〇 | 大きい 使いにくい | 詳細を見る |
![]() | Rogue (AQUALUNG) | バックフロート おすすめ | ー | 145,200円 | 145,200円 | バックフロート | 2.9kg | 420デニール | フィット | できる | しやすい | 手に馴染む | 右肩・右腰 | 4個 カメラ・ライト付けやすい | 少し薄い | 〇 | 小さい 使いにくい | 詳細を見る |
![]() | CLASSIC ABBY CB (SCUBAPRO) | ジャケット おすすめ | ー | 172,700円 | 158,999円 | ジャケット | 2.9㎏ | 840デニール | ゆるい フィット | できない | しにくい | 短い | 右肩・右腰 | 4個 カメラ・ライト付けやすい | 少し薄い | × | 大きい 使いやすい | 詳細を見る |
生地のデニールってなに?
生地の糸の太さ(重さ)を表す単位です。
500デニール=生地の糸(9000mの長さに対して)500gの重さという意味。
■生地の比較
品目 | Axiom Women(外側) | Axiom Women(内側) |
デニール | 840 | 420 |
丈夫さ | 丈夫 | それなりに丈夫 |
硬さ | 硬い | 柔らかい |
重さ | 重い | 軽い |
デニールの数字が大きいと、糸が硬く、丈夫なBCDになりますが、その分重みもあります。
初めて買う女性が「失敗した~!」と思わないように厳選して比較しました。タイプ別でも1つずつ選んでいます。
初めて買う女性の「BCD」ランキング

ダイビング器材はここ数年値上がりしており、今年のBCDも値上がりしている物が多いです。
BCDは定価10~29万円(税込)まであり、よく使われているのは13~19万円になります。
「初めて買う器材」は「高価すぎない器材」からできるだけ厳選しておすすめしています。
高価なものほど高性能にはなりますが「使いやすさ、フィット感、品質、デザイン、料金」を総合的に検討した上でランキングしています。
ランキング順に特徴を紹介していきます。
自分がほしいBCDが見つかるかな?
1位 背中パッドのフィット感と使いやすさなら「Axiom Women」

■Axiom Women「アクシオム」(アクアラング)
- 水中の安定とフィット感がほしい人
- 腰の負担を減らしたい人
- 上品なデザインがいい人
料金(税込) | 定価189,200円 ネット販売は167,200円(楽天) |
メリット | ・抜群のフィット感で水中も安定 ・背中パットは体を優しく包む ・直立姿勢になり腰の負担を軽減 ・楽に締めれるウエストベルト ・腰骨に当たらない腰部カット |
デメリット | ・高機能のため少し重量がある ・ネット販売は定価販売が多い ・ショルダーバックルが弱い |
女性専用のBCD、体に優しい機能とデザイン!
背中のソフトパッドは体を優しく包み、ラクに締めれるウエストバックルをすると抜群のフィット感で水中を泳げます。2023年にAxiomが女性用としてリリース、腰の短いカットや上品なデザインも好評です。

ゲストの感想は「デザインもシンプルでキレイ!」「背中パッドが柔らかく、腰が痛くない!」「フィット感があって、水中でも安定する!」と喜ぶ方が多いです。ただ、少し高価になります。タンクを背負っても直立姿勢ができ、腰が痛くならずに優しくフィット、女性用として作られた一番おすすめのBCDです。
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2位 女性用デザインと背中のソフトパッドなら「Tina」

■Tina「ティナ」(TUSA)
- 腰の負担を減らしたい人
- 強制排気ボタンがほしい人
- 日本人女性用がいい人
料金(税込) | 定価187,000円 ネット販売は97,685円 (インフレーター旧タイプ)(Amazon) |
メリット | ・背中パットは体を優しく包む ・ボタンで強制排気ができる ・腰骨に当たらないハイカット |
デメリット | ・ネット販売は少なく店頭販売が多い ・サイズが合わないとフィットしにくい |
女性専用のBCD、身体に優しい機能とデザイン!
2024年から強制排気インフレーターホース機能がつき、排気しやすくなりました。日本人女性用に考えられた背中のソフトパットやハイカットデザイン、胸元ベルトの位置など細かなこだわりがたくさん詰まっています。

ただ、少し高価でほとんどネット販売していませんが、日本人女性用に作られたBCDがいい人にはおすすめです。
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3位 シンプルさと圧迫感の軽減なら「SUMERGE BC MARKⅡ」

■SUMERGE BC MARKⅡ(Bism)
- シンプルで使いやすい機能がいい人
- 給気による圧迫感がないのがいい人
- お手頃な料金がいい人
料金(税込) | 定価126,500円 ネット販売は96,800円(楽天) |
メリット | ・給気の膨らむ圧迫感を軽減 ・背中に密着してフィット感UP ・シンプル形状と使いやすい機能 |
デメリット | ・調整ベルトが少し硬く感じる ・背中パッドが少し薄い |
スタンダードBCD、給気の圧迫感を軽減する!
スタンダードな形状と使いやすい機能が備わったBCDです。フィット感もあり、膨らみによる身体の圧迫感を感じない工夫がされています。

女性用のBCDではないですが、給排気ボタンもしっかりして押しやすく、初心者には十分な機能とお手頃な料金のバランスがとれたBCDです。
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4位 かわいいデザインと低コストなら「Pro HD Women」

■Pro HD Women(アクアラング)
- リーズナブルな料金がいい人
- かわいいデザインがいい人
料金(税込) | 定価149,600円 ネット販売は61,600円(楽天) |
メリット | ・ネット販売はリーズナブル ・女性用で体にフィットする ・ピンクのかわいいデザイン ・インフレーターが握りやすい ・タンク横のウエイト入れが便利 |
デメリット | ・背中パッドが薄く感じる ・ポケットに手が届きにくい |
女性用のBCD、ピンクカラーのデザイン!
前モデルのユニセックスから女性の体にフィットするデザインとピンクカラーがかわいいBCDとなりました。初心者には十分な機能があり、ネットではリーズナブルな料金で販売しています。

握りやすいインフレーターホース、タンク横のウエイト入れも便利なアイテムです。ただ、背中パッドの薄さと手が届きにくいポケットは残念ですが、リーズナブルな料金がいいという人におすすめのBCDです。
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バックフロートのおすすめ 軽さとカスタマイズできる「Rogue」

■Rogue(アクアラング)
- 水平姿勢がうまく取りたい人
- 軽量で自分好みで作れるBCDがいい人
料金(税込) | 定価145,200円 ネット販売は145,200円(楽天) |
メリット | ・水平姿勢がとりやすい ・リュックのようで背負いやすい ・軽量、コンパクトなサイズ |
デメリット | ・背当てパッドが薄く感じる ・ポケットの収納は小さい |
バックフロートタイプのおすすめ!
バックフロートタイプで人気の「Rogue」は自分でカスタマイズもできる設計で、オプションのカバーでカラーも自由に選べます。

バックフロートタイプは水平姿勢がとりやすく、さらに軽量でコンパクトに収納できるのも人気の理由です。バックフロートがいいという人におすすめです。
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ジャケットのおすすめ 女性デザインの「CLASSIC ABBY CB」

■CLASSIC ABBY CB(SCUBAPRO)
- ジャケットタイプに憧れる人
- 壊れにくいのがいい人
料金(税込) | 定価172,700円 ネット販売は158,999円(楽天) |
メリット | ・水中のバランスが取りやすい ・部品が少なくて壊れにくい ・生地が丈夫で破れにくい ・日本女性に合わせたデザイン |
デメリット | ・フィット感の調整ができない ・ベルト調整がなく着脱しにくい ・インフレーターがやや短い |
ジャケットタイプのおすすめ!
ジャケットタイプで女性の初心者におすすめするBCD、インストラクターも愛用しています。リーズナブルな料金、腰をカットした形状、白のカラーデザインがかわいいです。
ジャケットと言えばSCUBAPROというくらいでしたが、2024年から日本代理店がキヌガワに変わり、このBCDの販売がなくなり、簡単に入手できなくなりそうです。ジャケットタイプがいいという人におすすめです。
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自分に合ったBCDは見つかったかな?
性能を求めすぎると料金も高くなるので、バランスを見て決めましょう。
BCDで失敗しない3つの選び方

- 1.体に合うフィット感
- 2.機能の使いやすさ
- 3.好みのタイプを選ぶ
失敗しない選び方のコツは高機能よりも自分の体にフィットしたBCDを見つけることです。
フィットしないBCDはタンクが安定せず、バランスが崩れやすくなるからです。
レンタルでバランスが取れなかったのはフィット感が原因だったのかも?
1.体に合うフィット感

失敗しないBCDの選び方ではフィット感がとっても重要です。
フィットしているとタンクが安定してバランスが取りやすくなるからです。
- サイズを合わす
- ベルト調整する
- 包み込むように膨らむ
BCDは既製品の3~4サイズから選びます。
Pro HD Women(Sサイズ)の適応⇒
身長(157~170)、ウエスト(57~110)
Sサイズの適応は身長13㎝、ウエスト57㎝も幅があり、サイズだけではフィットしにくいです。

フィット感はベルトで調整する
ベルト調整はお腹、肩、胸元の3つあります。
お腹のウエストベルト、肩のショルダーベルト、胸元のチェストベルトを締めることでフィット感がぐっと増します。ジャケットタイプはショルダーベルトがない分ゆるく感じます。
高性能なBCDでは体を包み込むように膨らみ、圧迫感のないフィット感になる機種もあります。
背当てパッドはフィット感+αの効果

背中にクッションパッドがあるとフィット感がとってもいいです。フィット感以外に背骨が痛まずにタンクを背負えるというメリットがあります。
15㎏もあるタンクを背負うのは大変です。背負いやすく、腰の負担を軽くしないと腰痛の原因にもなります。
Axiom Women(アクアラング)、Tina(TUSA)ですね。
少し高価ですが、クッションパッドはフィット感と腰の負担を軽減するのでうれしい機能です。
2.機能の使いやすさ

失敗しないBCDの選び方では使いやすさがとっても大切です。
使いにくいと浮力調整がしにくかったり、カメラやライトの取付けに困るからです。
BCDの使いやすさとは
- 浮力調整のしやすさ
- 付属品の使いやすさ
浮力調整のしやすさは、パワーインフレーターホースの使いやすさになります。

握りやすく、ボタンが押しやすく、壊れにくいのがいいです。アクアラングは手に馴染むような形状でおすすめです。
BCDの付属品は主にDリング、ポケット、ウエイト内蔵システムになります。BCDを試着して使いやすさを確認しましょう。
- Dリングは左右の肩、ポケットや腰下付近に4個以上ある
- ポケットは開閉しやすい、収納が大きい
- ウエイト内蔵システムは取付けやすい

Dリングの右肩にカメラ、左ポケット近くにライトをつけるのが便利です。
ホースを固定するホルダーやベル、つんつん棒、スレートなどをつける人は使いやすい所にDリングがあるか確認しましょう。

ポケットにはライトや曇り止め、グローブを入れる人が多いです。装着してポケットのファスナーの開けやすさを確認しましょう。

ウエイト内蔵システムはドライスーツやウエイト量が多い人またはウエイト量1~2㎏だけの人は腰の負担を減らすために使うことが多いです。
BCDを装着してカチっと取付けやすいか確認しましょう。
3.好みのタイプを選ぶ

失敗しないBCDの選び方の最後は自分の好みのタイプを選ぶことです。
タイプを決めるとBCDも選びやすくなるからです。
■3つのタイプの特徴
ショルダーバックル | ジャケット | バックフロート | |
フィット感 | ○ | △ | ○ |
ベルト調整 | ○ | × | ○ |
膨らみ方 | 背中・お腹の横 | 背中・胸からお腹 | 背中 |
着脱 | ○ | × | ○ |
ドライスーツ での着脱 | しやすい | しにくい | しやすい |
料金 | 安い~高い | 高い | 中~高い |
水中 | どんな姿勢も取りやすい | 水中のバランスがいい | 水平姿勢がとりやすい |
おすすめ | 初心者 | 中級者 | 中級者 |
ライセンス講習や器材レンタルはほとんどショルダーバックルタイプなので、一番使い慣れています。
初めて買う初心者にはフィット感があって、使いやすいショルダーバックルタイプがおすすめです。
体に合うフィット感、機能の使いやすさ、好みのタイプを比べて自分に合うBCDのタイプを決めてみよう!
BCDの種類と名称を紹介

BCDは3種類があります。
- ショルダーバックルタイプ
- ジャケットタイプ
- バックフロートタイプ
3つの違いは形状と膨らみ方になります。
BCDの種類で違いがあるんだね!自分に合ってるタイプはどれかな~?
ショルダーバックルタイプ

最も種類が多く、初心者からベテランによく使われています。
形状は肩下にあるショルダーベルトでフィット感の調整ができるタイプです。膨らみ方は背中とお腹の横当たりが膨らみます。
メリット
- フィット感を調整できる
- ショルダーベルトで着脱しやすい
- ドライスーツも着やすい
- 水面で顔を上げたり、水中で姿勢も取りやすい
デメリット
- 膨らむと腹部を圧迫する機種もある
- 初めてBCDを買う人
- 初心者に使いやすいBCDがいい人
ジャケットタイプ

種類は少なくなり、メーカーも限られます。リゾートのインストラクターがよく使っています。
形状はベスト状になっているので調整できないタイプです。膨らみ方は背中、お腹から胸まで全体的に膨らみます。
メリット
- 全体に給気してバランスがいい
- 調整ベルトがなく着る手間がラク
- 部品が少なく壊れにくい
デメリット
- 調整ベルトがなくフィット感はゆるい
- 調整ベルトがなく着脱しにくい
- ドライスーツではかなり着づらい
- 膨らむと圧迫感が出てくる
- リーズナブルな価格が少ない
- 2つ目として買う人
- 中級者以上の人
- プロっぽいのが欲しい人
バックフロートタイプ

種類は増えてきて、メーカーも多くなっています。外国人やテクニカルダイバーに好まれ、最近は日本でも使われている。
形状は肩下にあるショルダーベルトでフィット感の調整ができるタイプです。膨らみ方は背中に空気が入り膨らみます。
メリット
- 背中に空気が入り水平姿勢しやすい
- フィット感の調整ができる
- ショルダーベルトで着脱しやすい
- ドライスーツも着やすい
- 軽量で持ち運びに便利
デメリット
- ポケットが小さく物を入れにくい
- 水面や水中で顔を上げずらい
- 使い慣れるのにコツがいる
- 2つ目として買う人
- 中級者以上の人
- 水平姿勢がとりにくい人
「初心者にはどれ?」と聞かれたら
ショルダーバックルタイプと答えます。BCDは3種類ありますが、フィット感と使いやすさがおすすめの理由です。
レンタル器材で使うBCDはほとんどがショルダーバックルタイプです。レンタルで慣れているので使いやすさもあります。
BCDとは浮力を調整する器材

素朴な疑問ですが、BCDとBCって違うの?
- BCD:Buoyancy Control Device
- BC:Buoyancy Compensator
どちらも「浮力調整器具」という意味になります。各メーカーや指導団体によって呼び名に違いはありますが、どちらもでも伝わります。
BCDとは、タンクの固定と浮力調整をする器材で、浮力をコントロールできれば水中を自由に泳ぐことができます。
同じ器材を使うとスキルが上達する
同じ器材を使い続けるとスキルの上達が早くなります。器材に慣れると素早い対応ができるからです。まだスキルに不安な人こそ「マイ器材=スキルの上達」につながります。
器材は快適性とスキルの上達に分かれます。
- 快適性:レギュレーター、マスク、グローブ、ブーツ、スーツ
- スキルの上達:BCD、フィン、ダイブコンピュータ
いいレギュレーターはスキルアップというより、呼吸がしやすく「快適性」を高めます。
BCDはフィット感がいいとバランスがとりやすく、使いやすいと浮力調整しやすくなるので「スキルの上達」につながります。
自分のBCDを使うことはスキルが上達するだけじゃなく、ダイバーとしての自信もつきます。
BCDメーカーはジャケットの減少とバックフロートの増加傾向

最近のBCDはどんな傾向なの~?
BCDの種類は各メーカーとも大きな変化はなく、少し厳選されてきています。その中でも、ジャケットの販売が終了と、バックフロートタイプは数年前から数が増えている傾向があります。

アクアラングは最高峰の「Axiom i3+ Women」のカラーチェンジがあった程度で、仕様変更はほとんどありません。ただ、仕様変更もなく料金が上がっているメーカーが多いように感じます。
ダイビング業界がもっと盛り上がれば、新しい機種がでてくるんだけどね!
ダイバー人気調査は1位アクアラング、2位TUSA

どちらのメーカーもよく聞くよね~?
ダイバーが実際に使っているBCDはどこのメーカーが多いのかを沖縄で調査してみました。

調査の結果はアクアラング:57%、TUSA:12%となりました。アクアラングが多い印象でその他は各メーカーとも同程度な感じがします。私もアクアラング歴15年以上で以前はプロQD、今はAxiom(アクシオム)を愛用しています。
BCDのタイプとしてはフィット感があるショルダーバックルタイプが6割、インストラクターに多いジャケットタイプが2割、外国の方に多いバックフロートタイプが2割という感じです。沖縄では外国人ダイバーも多いですからね!
レンタルなどで使ってみて、フィット感や使いやすさを見つけることが大切ですね。
女性に人気なのはジャケット、バックフロートよりもショルダーバックル

品質と同じくらい「自分の見え方」も気になるよね!
BCDは3種類ありますが、日本人に人気があるのはショルダーバックルタイプです。各メーカーの種類も多く、初心者から使いやすいBCDになっているからです。
- ショルダーバックルタイプ
- バックフロートタイプ
- ジャケットタイプ
最近はバックフロートタイプも人気があり、逆にジャケットタイプがないメーカーも多くなりました。
■3つのタイプの特徴
ショルダーバックル | ジャケット | バックフロート | |
フィット感 | ○ | △ | ○ |
ベルト調整 | ○ | × | ○ |
膨らみ方 | 背中・お腹の横 | 背中・胸からお腹 | 背中 |
着脱 | ○ | × | ○ |
ドライスーツ での着脱 | しやすい | しにくい | しやすい |
料金 | 安い~高い | 高い | 中~高い |
水中 | どんな姿勢も取りやすい | 水中のバランスがいい | 水平姿勢がとりやすい |
おすすめ | 初心者 | 中級者 | 中級者 |
バックフロートは水平姿勢がとりやすく、テクニカルダイビングや2つ目としておすすめのBCDですが、初めて買うBCDでは水面で顔を上げにくく、料金も高めでおすすめしづらいです。
初めて買う初心者にはベルト調整でフィット感があり、使いやすいショルダーバックルタイプがおすすめです。
ライセンス講習やレンタルはほとんどショルダーバックルタイプで、一番使い慣れています。
BCDの便利な使い方をマスターする

初心者の人は「中性浮力が苦手~!と言う方がとっても多いです。BCDに空気を入れすぎると「急浮上しそうで怖い!」と思って、あまり給気をしないからです。
BCDの便利な使い方とはダンプバルブを使って排気することです。
パワーインフレーターホースしか使ったことがないんだよね~!
- ダンプバルブの排気に慣れる
- 急浮上が怖くなくなる
- 給気の練習で中性浮力の感覚をつかむ
中性浮力を練習するなら給気よりも排気に慣れることが大切です。
排気方法は腰下のダンプバルブを使います。
中性浮力の練習で急浮上するのはお尻が浮くような態勢がほとんどだからです。

腰下のダンプバルブのヒモを引っ張るだけで排気ができます。水平姿勢やおしりから浮きそうな時に使うとラクに排気ができるのでおすすめです。
急浮上しそうなときは体を強引に起こしてパワーインフレーターホースで排気する力技がいらないので使ってみてください。
スキルの中で一番悩むのが中性浮力です。
こちらの記事は「中性浮力をもっと詳しく解説」を知りたい人に最適!
僕は通常の排気でも腰下のダンプバルブをよく使います。インフレータホースを使うよりラクにできるのがいいですね!
BCDで迷ったらイチオシは「Axiom Women」
どれがいいのか迷う~、結局一番のおすすめはどれなの?
BCDで迷ったら「Axiom Women」を買うことをおすすめしています。

- 水中の安定と身体のフィット感が最高
- 背中パットが厚く腰の負担を軽減
- 女性用デザインにこだわりがある
女性専用のBCD、身体に優しい機能とデザイン!
BCDを買うなら体にフィットして、給排気しやすく、機能が使いやすいBCDがいいですよね?さらに、適正な料金であれば文句なしです。

BCDのほとんどは男女兼用ですが、男女の体形はかなり違います。「Axiom Women」は女性用のBCDとして追求し、上品なデザインカラーや細かなパーツにまでこだわって作っているのでダイバーにも評価を受けて使われています。

女性が初めて買うBCDなら、自信を持って「Axiom Women」をおすすめします。
BCDの買い替えで選ぶなら「Rogue」
次に買い替えるなら、おすすめは違うの?
BCDを買い替えるなら「Rogue」を買うことをおすすめしています。

- 水平姿勢がうまく取りたい人
- 軽量で自分好みで作れるBCDがいい人
中級者ならバックフロートタイプもおすすめ!
2つ目のBCDとして買うなら、ショルダーバックルタイプからバックフロートタイプに変えるのもおすすめです。

バックフロートタイプは水平姿勢がとりやすく、さらに軽量でコンパクトに収納できる良さがあります。リゾートダイビングでも荷物がコンパクトになり、中級者以上の人ならバックフロートタイプにもすぐに慣れると思います。
\ネットで料金を簡単に調べたい人に!/

2つ目を買い替えるBCDなら、自信を持って「Rogue」をおすすめします。
初めて買う女性の「BCD」インストラクターが選び抜いたおすすめのまとめ
今回は「初めて買うBCDの女性におすすめ6選 」というテーマを紹介しました。
まとめる前に
ダイビング経験20本までの人にしてほしいこと
私は器材を買うか迷っている人によく言うことがあります。
- 「ダイビングを続けたい!」と決めたときに買う。
- 「ストレスのある器材」「ほしい器材」の順で買っていく。
- ダイビング経験20~50本で少しずつ買い揃えていく。
ダイビング経験20本までの人には、色んな種類やおすすめの器材を試しながらダイビングをしてほしいです。
同じ器材だけを使っていると良さが比べれません。
いろいろと使っていけば自分に合っている器材と必ず出会えます。
ショップには色んな種類やおすすめの器材を置いているので、インストラクターに聞きながらどんどん試していきましょう!
女性が初めて買うBCDのまとめ
今回は「初めて買う女性ならどのBCDを買えばいいの?」という声を記事にしました。
まず、BCDの種類や特徴がわかると、自分に合うBCDが見つかってきます。
そして、買うなら「インストラクターに勧められたから・・・」だけでなく、自分でも納得して買わないと、愛着を持って大切に使えません。
私が初めて買ったBCDは「プロ QD」(SeaQuest)で当時でも13万円しました。BCDは慣れてくると使いやすくなってきますが、安いものを買うと機能が少なく、背中が痛かったり、フィット感もあまりいいとは言えません。レンタルのBCDを背負ったときに違いがよくわかります。BCDは10年以上使えますので、ある程度いい物を買うのがおすすめです。
「おすすめの器材」は 1人のインストラクターが検討を重ねて選び抜いた結論ですが、1人でも多くのダイバーの参考になればうれしいです。
器材で迷っていたり、ダイビングでわからないことがあれば、下記のお問い合わせやコメント欄で教えてください。できるだけわかりやすくお答えしていきます。
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こちらの記事は「男性におすすめのBCD」を知りたい人に最適!
次にもう一つの重器材「レギュレーター」のおすすめを見たい人は読んでください!
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器材を買うか迷っているなら「ダイビング器材の買い方」がわかるおすすめ記事です。
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