- ファンダイビングの楽しさを教えて~
- 沈船を見に行ってみたい~
- 沈船ダイビングでなにを注意するの?
沈船ダイビングとは、「レックダイビング」とも言い、海に沈められた船を目的に潜るダイビングのことです。戦争によって沈没した船や飛行機、意図的に沈めた船などがあります。
初心者の人は、ファンダイビングで「どう楽しめばいいの~?」と思っている人も多いはずです。
実際に、19年間のインストラクター経験とゲストの疑問を参考にして
- 中立な立場で
- 知識と実践の経験を生かした
- 本当にいいと思うこと
を紹介しています。
長年のインストラクター経験から、ファンダイビングは好きなスタイルで楽しめばいいと思います。
今回はダイビングスタイルの1つである「沈船ダイビング」を紹介します。
沈船ダイビングを知りたい人は読んでみてね!
沈船ダイビングの紹介から初心者でも楽しめるポイントや安全に潜る方法を知ることができます。
たくさんの相談を個々に合った方法で回答してきました!
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ブログ管理人の
モンツキくん

著者
藤田 勝弘
- 長年の経験で得たダイビングの知識を多くの人に伝えるために開設
- ダイビング未経験の初心者が楽しみながら100本で「できるダイバーになる!」を体系的に学べるブログ
- 中立的で誰よりもわかりやすい解説を目標にしている
「モンツキくんの詳しいプロフィール」も紹介しています。
36才で会社を辞めて東京から沖縄に移住しました。初めてのダイビングでライセンスを取得してから、不安ながらも仕事として決意!試行錯誤の日々を過ごし、19年のダイビングインストラクター経験をもとに「小さなダイビングショップ」で海を案内しています!
沈船ダイビングの楽しさを3つ紹介

沈船ダイビングの楽しさってなに?
沈船ダイビングは他のダイビングと一味違った魅力のあるダイビングになります。
1.船体は圧倒される存在感

沈没した船に潜降していくと、船体は眠っているかのように横たわり、間近で見る船体の存在感に身体が震えるほどです。
2.船体を探索するワクワク感

主砲や機関銃などの原形が残っている沈没船には、歴史的な背景を感じる魅力があります。

船内を探索できる沈船では、ワクワク感がとっても高鳴ります。
3.船体に住む生き物も魅力

生き物にとって船などの造形物はいい隠れ家となり、多くの魚たちが集まります。

特に色鮮やかなサンゴは幻想的に育ち、暗闇を好むハタンポなどの群れがキラキラと泳いでいます。
沈船ダイビングは他のダイビングと一味違う魅力がありますね!
初心者から楽しめる沈船ダイビング

初心者でも楽しめるの?
初心者の人でも水深18mより浅く、流れの少ないポイントであれば、楽しむことができます。
そして、沈船ダイビングが好きになったら・・・
- アドバンスのライセンスを取得する
- 浮力コントロールをマスターする
沈船ダイビングは深く潜ることや狭い場所を泳ぐこともあります。安全に楽しむためにはステップアップや基本スキルのマスターが必要になってきます。
こちらは「基本スキルってなに?」を知りたい人に最適!
まずは初心者でも楽しめる沈船ダイビングに連れて行ってもらおう!
ダイビングで見れる沈船を紹介
どんな沈船があるのか教えて~
沈船は世界中で数万隻以上も海底に眠っていると言われますが、沈船ダイビングとしては海外も含めて100スポットもないと思います。
ダイビングで見れる沈船とはどんな物があるのか紹介しますね!
戦時中に沈没した軍艦

戦時中に沈没した軍艦が発見され、慰霊などが行われた後にダイビングポイントとして潜ることができるようになっています。
主砲など船体の原形が残っている沈船は、その当時の歴史的な背景も含め、迫力のある存在感を感じます。
ダイビングスポットとして沈めた船

ダイビングポイントとして、使わなくなった漁船や役目を終えた巡視船などを沈めています。
船内を探索できたり、沈船にはサンゴやたくさんの生き物が住み、見応えがあります。
船以外の物

船以外では戦時中に沈んでいった戦闘機などが眠っています。プロペラなど原型を保っている部分もありますが、徐々に残骸となっていきます。
10m級の戦闘機は実際に見ると迫力があります。
いろんな沈船があるので、自分の好きな沈船ダイビングを見つけよう!
初心者におすすめ!沈船ダイビングのポイント3選を紹介
初心者だけど沈船に潜りたいな~
初心者から沈船ダイビングって不安に思いますが、水深18mよりも浅く、沈船の存在感や住んでいる生き物を楽しみましょう!
初心者も楽しめる3つのポイントを紹介します。
全長120mもある沈船

サイパンにある「沈船 松安丸」
水深10mの砂地に全長120mの大きな貨物船が沈み、そこにはロクセンスズメダイやアカヒメジがたくさん群れています。船体の上を泳ぎながらスケールの大きさを体験してみましょう。

その他に「B29」というポイントで戦闘機も眠っています。
船内に入れるカーフェリー

宮古島にある「カーフェリー」
宮古島と伊良部島を運行していたカーフェリーは全長40mもあり、ダイビングポイントとして沈められました。
船内は広く中に入ることもでき、キンメモドキやツバメウオなどの生き物も多く、最大水深18mと初心者でも潜れる水深になっています。
1周できる船体と生き物が楽しめる

南紀白浜にある「沈船」
ボートで5分ほどのポイントに沈んでいる全長28mの「武丸」は水深18mに固定されています。最初に発見された沈船は朽ち果て、2代目として沈められました。
穏やかな日は船内探索も可能、キンメモドキの群れをはじめ、たくさんの生き物が住み着いています。
沈船ダイビングが楽しいなら、ステップアップしてアドバンスを取得しよう!
沖縄本島の沈船USSエモンズを紹介
沈船USSエモンズの紹介

沖縄本島の古宇利島にある有名な沈船ダイビングのスポットになります。

古宇利大橋を渡り、港から乗合いボートが出発し、約20分で到着します。

沈船USSエモンズは第二次世界大戦で海没したアメリカ海軍の駆逐艦です。
日本軍特攻機の攻撃で大きな損傷を受け、日本へ情報を漏らさないために自身で撃沈したと言われています。

水深40mで静かに眠り、全長106mと圧巻の存在感があります。
2000年に発見後調査でUSSエモンズと判明し、現在は一般ダイバーも見に行くことができます。
必須のライセンスと潜り方

USSエモンズの船体は上で水深38m、海底まで行くと40mを超えるダイビングです。

ライセンスは40mまで潜れるディープスペシャルティのライセンスが必須になります。
エリア | 古宇利島(こうりじま) |
ポイント | 沈船USSエモンズ |
スタイル | ボート |
ライセンス | ディープスペシャルティ必須 |
深度と流れのある中上級ポイントです。
■ダイビングの潜り方

水面ブイから船体の船首、中央、船尾の3箇所に潜降ロープがあり、潮の流れを見ながらボートの場所を決めます。

1ダイブで船体の半分を潜り、2ダイブで全体を見ることができます。

流れることも多いので、必ずロープ潜降し、10m毎に身体の不調をチェックしながら潜降していきます。

水深20mまで潜ると、船体の姿が見えてきます。

船体近くまで降りていくと、迫力のある沈船USSエモンズが間近で見れます。

10分ほどで体内には窒素がかなり蓄積し、無減圧潜水時間(NDL)に注意しながら浮上の準備をしていきます。

無減圧潜水時間(NDL)を超えてしまった場合は、必ず減圧停止をしてボートに上がります。

空気が無くなったときのために、水深5mに予備のタンクを降りして安全に潜ります。
水深40mでは窒素酔いや興奮により、普段はしない行動や冷静さを失った対応をすることもあるため、必ず前日に慣らしダイビングをする必要があります。
USSエモンズの見どころ
戦没者60名ほどいる沈船でありながら、ダイビングポイントとして提供して頂いているため、敬意を持って潜るようにしましょう。

USSエモンズの全体図は船長から頂いたもので、かなり細かく書かれています。

潜降して行くと見えてくる沈船の姿に興奮していきます。

船首から見る船体の大きさにビックリですね!

エモンズの前方には大きな破損箇所があって、通り抜けもできます。

前方から甲板の上を進むと大きな主砲が2つ見えてきました。

エモンズの主砲はとっても大きく、まだその姿はそのまま残っています。

横たわっているエモンズの甲板上の船内を探索

水深は40mを超え、船体にぶつからないように移動していきましょう。

船内が見れる箇所もあり、当時の雰囲気を感じます。

中央の付近まで泳いでいくと、慰霊碑が飾られています。

慰霊碑には「1945年4月6日の戦闘で失われた乗組員の名誉と記憶に捧げます。」と英語で書かれているようです。

対空砲はまだ原形が残っており、敵へ攻撃をしているシーンが想像できます。

船体に数発の不発弾が見つかっていますが、衝撃で爆発する恐れがあるため不発弾処理ができない状態でいます。

沈船USSエモンズが使用していた魚雷も爆発の可能性があり、近寄らないようにしましょう。

船尾には大きな破損箇所があり、船内がどうなっているのか気になりますね!

船尾の破損箇所から少し進むと、侵入できる開口があります。

さらに進むと、ハタンポの群れと開口からの光の幻想的な空間が現れます。

船尾にあるスクリューは大きく3mほどあります。

第二次世界大戦からかなりの時が経ち、船体も以前に比べ徐々に原形が朽ちてきています。
ぜひ、歴史的に貴重な沈船の姿を見に行きましょう。
もっと楽しむなら「ダイブコンピュータ・ライト・GoPro」の3つが必要!

泳いでいるだけじゃ物足りなくなってくる~
沈船の姿を動画で撮影し、安全に潜れるようになると、もっと楽しくなります。
ダイビングは安全で楽しむのが大切ですが、ワクワクしすぎて時を忘れてしまうからです。

- ダイブコンピュータ
- 水中ライト
- GoPro(動画撮影用)
沈船ダイビングでは船内探索や深く潜ったりするのに必要なアイテムを持っていきましょう。

安全に潜るためには必須、無減圧潜水時間(NDL)を確認しながら潜りましょう。
いろんな種類のダイブコンピュータがありますよ!
こちらの記事は「おすすめのダイブコンピュータ」を知りたい人に最適!

ライトを照らしながら探索を楽しんだり、ライトでサインを知らせることができます。
船内探索は真っ暗です。各自がライトを持っていないと、急に不安になることがあります。

雰囲気は写真よりも動画撮影が伝えやすいです。「GoPro」はコンパクトで高画質の撮影ができる優れものです。
GoPro以外の動画撮影機種もあります。
写真では撮れない幻想的な雰囲気を撮影しましょう。
まずはショップでレンタルしよう!楽しければ1つずつ揃えていくのがいいよ!
沈船ダイビングを安全に潜る5つのこと
沈船ダイビングで危険なこともあるの?
沈船ダイビングは船内探索や深い水深を潜ることも多く、特に注意することを紹介しますね!
- アドバンス以上のライセンスを取る
- 浮力コントロールを身につける
- 狭い場所を泳ぐフィンキック
- ダイブコンピュータの使い方を覚える
- 水中ライトの使い方を知る
アドバンス以上のライセンスを取る

取得しているライセンスには潜ってもいい深さの制限があります。
- オープンウォーター:水深18m
- アドバンスダイバー:水深30m
- ディープスペシャルティ:水深40m
*指導団体のNAUIを参照
実際に取得したライセンスより深く潜っても、急に危険になるわけではなく、経験豊富な人は上手く潜れると思います。
取得ライセンスより深く潜るとダメな理由
ガイドがリスクを背負って潜ることになるからです。制限以上の深度で、もし事故が起きれば、責任だけじゃなく、賠償責任保険も下りず金銭的にも大変なことになります。
水深20m以上が多い沈船ダイビングを楽しみたい場合はステップアップすることが大切です。
こちらは「アドバンスは必要?」を知りたい人に最適!
車でも飲酒運転で事故をすれば、保険が下りないのと同じだよね!
浮力コントロールを身につける

浮力コントロールを身につけずに沈船へ潜降して行くと、パニックになることがあります。
- 沈船の甲板の上をゆったり泳ぎながら見れない
- 落ちるように潜降して耳を痛める
基本スキルをマスターしていると、深い場所に行ってもパニックにならず、冷静に対処ができるようになります。
こちらは「基本スキルってなに?」を知りたい人に最適!
浮力コントロールが身につくと、もっとダイビングが楽しくなるよ!
狭い場所を泳ぐフィンキック

狭い場所や穴をくぐる船内探索では、破損しないように小まめなフィンキックで移動できるようにしましょう。
朽ちている部分に触れると、破損以外にも、器材にサビがついて落ちないこともあります。
- 小まめなバタ足でのフィンキック
- ゲージやオクトパスをホルダーにつける
- カメラやライトは手に持っておく
ダイブコンピュータの使い方を覚える

ダイブコンピュータを持っていても、使い方を知らない人は意外と多いです。
ダイブコンピュータの役目は減圧症になるリスクを減らすことです。
絶対に知っていてほしい使い方を3つ紹介します。
- 無減圧潜水時間(NDL)
- 浮上速度の警告音
- 安全停止確認タイマー
無減圧潜水時間(NDL)は、今の水深で減圧停止をしないで潜れる時間です。守らないと減圧症のリスクがかなり高まります。
こちらは「ダイブコンピュータはどう使うの?」を知りたい人に最適!
地形ダイビングを楽しむなら必須のアイテムですね!
水中ライトの使い方を知る

ライトで探索しながら沈船ダイビングを潜るのはワクワクして楽しいです。
でも、沈船ダイビングの「ライトの使い方はどうするの?」と不安な人もいます。
ナイトダイビングとは少し違うこともあります。
- 船内に行く前にライトを点灯させる
- 人にライトを向けない
- ライトを使ってサインする
ガイドは暗闇でダイバーの位置や安否をライトで確認することが多いです。
ライトを付けたり消したりしていると、ダイバーの確認ができなかったり、ライトが点灯しなくなる危険もあります。
暗闇で何かあったらどうする?
船内を潜降中に耳が痛くなったり、ガイドを呼びたいときはライトを左右に振る「SOS」サインでガイドに知らせます。
沈船ダイビングでは水中ライトは必須のアイテムだよ。持っていない場合は必ずレンタルしましょう。
初心者のファンダイビングはショップ選びが大切

どこでファンダイビングを楽しめばいいの?
ファンダイビングはライセンスを取ったショップが一番いいと思いますが、自分に合っていない人もたくさんいます。
- ライセンスを取ったショップに馴染めない
- ちょっと雰囲気が合わない
- リゾートで潜るからショップを探したい
ライセンスを取ったショップが合わないなら、ファンダイビングは新しいショップ探すいいきっかけです。
失敗しないために、ファンダイビングのショップ選び5つのポイントを紹介します。

- 初心者も安心、初心者歓迎のショップ
- 1名から参加できて少人数で楽しめる
- 初心者が楽しめるポイントに行ける
- 苦手なスキルのアドバイスがもらえる
- 楽しめるサポートをしてくれる
これからファンダイビングを楽しむには、5つのことを大切にしてくれるショップが安心できると思います。
そして、ショップの雰囲気が良ければ、安心な自分に合ういいショップになるでしょう!
こちらは「ファンダイビングのショップ選び」を知りたい人に最適!
初心者に大切なのは安心できる自分に合うショップを見つけることです。
ファンダイビングが10倍楽しい「沈船ダイビング」を紹介のまとめ

今回は「ダイビングの楽しみ方を教えて~」という声を記事にしました。
私も長年潜っていますが、沈船ポイントは沖縄、ヨロン、サイパン、ニューカレドニアの4カ国しか潜ったことがありません。沈船で最も有名なミクロネシアのチューク諸島で一度は潜ってみたいと思っています。
沈船ダイビングは他のダイビングと一味違い、船体の存在感や船内探索などワクワク感が楽しめるダイビングです。初心者から楽しめるポイントもあれば、深く流れのあるポイントもあるので、スキルに合ったポイントで楽しむのがいいです。
ガイドで沖縄の沈船USSエモンズを案内するときは深く、流れもあるため、安全を慎重に確認しながら楽しめるように案内しています。
今回の紹介でもっとダイビングが楽しくなりそうと思ってくれたらうれしいです!(^o^)
沈船ダイビングは基本スキルを身につければ10倍楽しくなっていくよ!
ダイビングでわからないことがあれば、お問い合わせやコメント欄で教えてください。できるだけわかりやすくお答えしていきます。
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ダイビングを楽しみたいなら「ダイビングの楽しみ方」がおすすめ記事です。
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