- アドバンスってどんなコースかよく知らない~?
- アドバンスって取る必要があるの~?
- 「アドバンス取らないの?」と言われるけど、取得していない~
インストラクターにきちんと教えてもらってないとわからないですよね?
ダイビングを始めてアドバンスをすすめられるけど、どんなコースなの?と聞きにくいので「アドバンスの必要性」をわかっていない方はたくさんいます。
そこで、モンツキくんが16年間インストラクターとして培った経験から伝えたいことをまとめました。
この記事では、
実際にお客様へのアドバイスで喜んでもらえた
「アドバンスの基本的なこと」から誰も教えてくれないアドバンス取得の理由
をどこよりもわかりやすく紹介していきます。
この記事を読めば、
アドバンスの基本的なことがわかる上に、誰も教えてくれないアドバンス取得の理由や取得するときの注意点がわかるようになります。
アドバンスとは「ダイビングを続けたい!」と思ったら取得するコース
「アドバンスってどんなコースかよく知らない~」
と今更誰かに聞きにくいのでわかりやすく解説しますね!
アドバンスとは
最初のライセンス(オープンウォーター)を持っている方が次にステップアップできるコース
最初のライセンスを取得したショップできちんと説明してもらわないと誰も教えてくれません。
スキル講習というよりもやってみたいダイビングを紹介してくれるコースになります。
最初のライセンスを取っても、ダイビングの楽しみ方ってよくわかりません。アドバンスでいろんなダイビングを紹介してもらい、注意することをアドバイスしてくれます。アドバンスを経験することでダイビングの楽しさを知っていきます。
「これからもダイビングを続けたい!」と思ったときがアドバンスを取る一番いいタイミングです。
ダイビングを続けていくと、スキルに不安がまだあっても、ダイビングでしたいことがたくさんでてきて、自然と楽しくなってきます。そうなってからアドバンスにステップアップすればいいと思います。
ただ、上手くなってから受けると
- 今更教わらなくてもやったことがある!
- 講習している感じがしない!
とよく言われます。
目安はダイビング経験20本までに取得することをオススメしています。
「アドバンスを取得する方法」が基本からわかる
参加できる条件ってなに?
必要な条件は2つあります。
- 最初のライセンス(オープンウォーターダイバー)を持っている方
- 年齢は指導団体により多少違いがあります。
PADI:12歳以上の方
NAUI:15歳以上(ジュニアダイバーは10歳以上)の方
であれば参加することができます。
他の指導団体では基本的に15歳以上が多いですが、10歳以上という指導団体もあります。
ダイビングの最初のライセンス(オープンウォーターダイバー)を持っていれば、違う指導団体でもアドバンスを受講することができます。
コースの内容ってどんなことするの?
「これからどうやってダイビングを楽しんでいけばいいの?」という方に、スキル講習というよりもやってみたいダイビングを紹介してくれる内容となります。
必須の3コース
- ボートダイビング
- ディープダイビング
- ナビゲーションダイビング
選択で1コース選ぶ
- 中性浮力のスキルアップ
- 生物ウオッチングのダイビング
- 水中写真を撮るダイビング
- 洞窟ダイビング
- ダイブコンピュータを使ったダイビングなど
合計4コース以上を受けると取得できます!
スケジュールはどんな感じ?
アドバンスの取得は4~5ダイビング以上なので、1日2~3ダイブします。
アドバンスは2日間で取得できます。
スケジュールはショップやエリアによって多少違いますが
初日
- 午前2ダイビング
- 午後から1ダイビングまたはファンダイビングも可能
(ナビゲーション・選択コース)
2日目
- 午前から2ダイビング
- 午後から1ダイビングまたはファンダイビングも可能
(ボート・ディープ)
アドバンスの申請をして取得できます。
*学科は海で必要な知識を学んでいきます。
沖縄旅行でも2泊3日(午前到着)で取得することが可能です。
初日(午前に沖縄到着)
- 午後から2ダイビング
(ナビゲーション・選択コース)
2日目
- 午前から2ダイビング
- 午後から1ダイビングまたはファンダイビングも可能
(ボート・ディープ)
アドバンスの申請をして取得できます。
最終日
- 観光もできて帰宅
*学科は海で必要な知識を学んでいきます。
あっという間にアドバンスの取得ができますね!
まとめて休みが取れない方なら地元のダイビングショップで1日ずつ講習すれば取得ができますよ!
料金はどれくらい必要なの?
ショップや指導団体によって料金設定は違ってきます。
ファンダイビングの費用に講習費、教材費、Cカード申請費が必要になります。
ファンダイビングするのと、違いはどれくらいかというと
追加で必要な費用は約2~4万円くらいです。
アドバンスの取得に必要な料金の内訳
- ファンダイビング料金 2.5~4万円
- レンタル費 1~2万円
- アドバンスに必要な費用(講習費、教材費、Cカード申請費)2~4万円
アドバンス取得に必要な合計は5~10万円で十分だと思います。
通常のファンダイビング料金より5万円以上高いとちょっと割高感もありますので、必ずショップの説明に納得してから申し込みましょう!
指導団体による違いはあるの?
ダイビングの指導団体によって「1ステップアップ」は全く一緒ではありません。
「ほぼ同等のランク」として認識されています。
指導団体によって、「名称、講習内容、取得後にできること」は少し違います。
1つずつ解説していきますね!
「1ステップアップ」の名称について
初めてのダイビングライセンスは多くの指導団体で「オープンウォーターダイバー」と言われます。BSACの指導団体では「オーシャン・ダイバー」と言われたりもします。
次に「1ステップアップ」するコースの名称は「アドバンスダイバー」とか「アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー」と指導団体によって違います。
簡略して「アドバンス」と言えばほぼ通じます。
代表的な指導団体の「1ステップアップ」の名称
- PADI:アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー
- NAUI:アドバンスダイバー
- SSI :アドバンスドアドベンチャラー
- BSAC:スポーツダイバー
- SNSI:アドバンスド・オープンウォーター
- SDI :アドバンスドアドベンチャーダイバー
もちろんライセンスのカードも指導団体によりデザインが違っています。
講習内容について
海洋講習は4~5ダイブ以上です。
以上というのは4~5ダイブで取得できるけど、それ以上受けたいコースがあれば受けることができるということです。
海洋講習のダイビング本数は指導団体によって違います。
- NAUI:4ダイビング以上で取得可能
- 他の指導団体:5ダイビングで取得可能
必須コースはディープダイビング、ナビゲーションダイビングになっている指導団体が多く、NAUIではボートダイビングも必須コースに含まれます。
残りは選択コースから選べるようになっています。
SNSIでは5コースすべてのコースが決まっていたりもします。
学科講習も指導団体によって机上でしたり、海で実践しながらアドバイスしたりと若干の違いがあります。
「取得後にできること」の違いは潜れる最大水深です
違うことは一つです。
潜れる最大水深が指導団体によって違います。
- 基本的な指導団体は水深30mまで
- SNSIは水深39m(130フィート)まで
なぜ違うかというと、、、
指導団体の考え方の違いというしかないです。
SNSIはイタリアにて創設され、そのままの内容を日本で取り入れているので最大水深が130フィート=39mとなっています。ただスキルの向上には力を入れているのでアドバンスの取得でこの深度まで潜れるスキルも身につけれるという信念があるんだと思います。
他の指導団体でも、「ディープスペシャルティ」というコースを受けると水深40mまで潜れる資格が取れます。
SNSIにもディープスペシャルティがありますが取得しても水深39mまで、インストラクターになっても水深は39mとあくまで、最大水深は130フィートということです。
こちらの記事ではダイビングの指導団体をさらに詳しく解説していますので参考にしてくださいね!
≫【ダイビングライセンス】指導団体の違いとおすすめ2選を徹底解説!
アドバンスを取得するならショップ選びはとっても重要です
「アドバンスを取りたいけど、自分に合ったショップってわからない~?」とどこのショップで取得すればいいのか悩んだりしませんか?
指導団体の違いよりもっと重要なことは、
同じ指導団体でもショップによって指導方法はかなり違いがあるので、「自分に合う」ショップを見けることがとっても重要です。
「アドバンスのライセンスは安全に楽しみながら取得してほしい」ので、指導団体や料金以外でもチェックしてほしいことがあるんです。
ショップの選び方で重要な「7つのポイント」を参考にしてください。
- ショップは楽しめる「場所」にある?
- お店やスタッフの雰囲気はいい?
- 講習料金は合計いくらか分かる?
- スケジュールは自分に合っている?
- 講習する人数は多すぎない?
- 講習後のサポートはしっかりしてる?
- 指導団体はどこなの?
こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてくださいね!
≫【ダイビングライセンス】失敗しないダイビングショップの選び方7選!
指導団体が違っていても、「自分に合うショップ」を見つけてアドバンスを受けることができるので安心してくださいね!
「ダイビングを続けたい!」と思ったらアドバンスへのステップアップをおすすめする5つの理由
ダイビングを始めたけど、、、
「まだスキルが不安で楽しむほど余裕がない!」
「ダイビングを趣味として続けていくかわからない~?」
と思う方はもちろんいます。
「ダイビングを続けたい!」と思うまでアドバンスを取得する必要はありません。
もし好きになれなかったり、向いてないなら、無理にステップアップするともったいないからです。
「これからダイビングを続けたい!」と思っている方は今のスキルにまだ不安があってもステップアップをおすすめする理由をお話ししていきますね!
- ダイビングの楽しみ方を紹介してくれる
- スキル講習ではなくファンダイビングの経験値を高める
- 最大水深が30mまで潜れるようになる
- ダイビングの世界がどんどん広がる
- 海外ダイビングのパスポートになる
これからダイビングを続けるのに必要なことですね!
ダイビングって50本も潜っていけば自然とスキルは身につきますが、スキルの練習ばかりだと楽しくないじゃないですか?
こちらの記事で「おすすめする5つの理由」をさらに詳しく紹介しますね!
≫【初心者必見】アドバンスへのステップアップをおすすめする5つ理由を解説!
アドバンスを取得するデメリットはなにかあるの?
「アドバンス取得のデメリットはありますか?」と聞かれると
「う~ん?」と考えてしまうくらい思い浮かばないです!!
アドバンスの取得する意味を理解して、自分のタイミングで取ればデメリットはないです。
アドバンスを取得すると、潜れるエリアが広がるし、ファンダイビングのように楽しみながら取得できるし、高額な講習費もかからないはずだし、、、
でもアドバンスを取った方にいろいろ聞くと、
「アドバンスを取らされた!」ということをたまに聞きます。
自分が取得したいと思ってないのに断れず、勧められるがまま取得したという方がいるのも事実です。
そういう方に限って講習代が割高だったりするので、悪いイメージになっているんだと思います。
アドバンスの取得をする時はきちんと意味を理解して、自分が納得したタイミングで取得するようにしましょう!
なぜアドバンスの取得をすすめられるのか?
アドバンスをすすめられる理由として「売上のためじゃないの?」と言われると元も子もありません、、、
もちろん、これからダイビングを続けたいと思っている方には絶対に必要となってくるからすすめるんですが、
- 水深18mより深くは絶対にいかない
- 穏やかな限られたポイントだけしか潜らない
という方には、「アドバンスを取りたい!」と思うまでは無理に取得しなくてもいいと思います。
「アドバンスへステップアップ」を例えると
道路を走るときに、バイクから車に乗り換えるなら、新しい免許が必要ですが
軽自動車から普通自動車に乗り換えるような感じなので新しい免許が必要なの?って思ってしまいます。
では、なぜアドバンスをすすめるのか?
インストラクターのすすめる本当の理由はリスクを回避するためです。
どういうこと~?
知っている方も少ないと思うのでお話していきますね!
ライセンスはレベルによって潜れる深さが違ってきます。
- 「オープンウォーターダイバー」なら水深18mまで
- 「アドバンスダイバー」なら水深30mまで
- 「ディープスペシャルティダイバー」以降なら水深40mまで
*「NAUI」の指導団体を参照にしています。
ライセンスのレベル以上深く潜ると、急に危険になるわけではありませんし、経験豊富な方は上手く潜ることができると思います。
じゃあ、何がダメなの?
その理由は、
インストラクターがリスクを背負って潜ることになるからです!
行ってはいけない水深まで潜って、もし事故が起きたら??
インストラクターの責任になりますが、一切賠償責任保険が効かないリスクがあります。
なので、
インストラクターは水深18m以上の深いダイビングを楽しみたいなら、アドバンスを強くおすすめしているんです。
ダイバーは「ライセンスのレベルに合わせた水深」で安全に楽しむことを心がけていきましょう!
アドバンスを持つことで「初心者ではない」という自信になる!
アドバンスを取得したら、
「スキルがすごくうまくなった~?」
「取得したけど何か変わったかな~?」という方は多いと思います。
アドバンスの取得はあくまでファンダイビングの経験値を広げるコースです。
もちろん、
- 水深30mまで潜ることができる
- やってみたいダイビングの経験ができる
というのは大きなメリットですが、
アドバンスを持つ一番大きな理由はなにか?
アドバンスを取得したことで、自分はもう「脱・初心者になる!」という意思を持っているということです。
ただのアドバンスのライセンスカードを持っているというだけで「初心者ではない!」という自信には必ずなります!
「最初のライセンスと一緒に申し込み」をしない3つの理由
まだライセンスの取得を検討中、または取得中の方が読んでいるのであれば参考にしてくださいね。
ライセンス取得の説明を受けていると、
「アドバンスのコースと一緒に申し込むとさらにお得になりますよ~!」
というお得感のあるセットコースを提案されることがあります。
「ダイビングでは絶対に必要なコースだから・・・」とアドバンスについて十分な説明もなく、断れなくてセットコースを申し込みました。
という話もよく聞きます。
料金だけなら個々で受けるより料金が安くなるメリットがあると思いますが、
- アドバンスは「これからもダイビングを続けたい!」と思ってから取得する方がいい
- 自分に合わないショップだとしても途中でやめることができない
- 最初のライセンスを取得したら、すぐにアドバンスを受けるスケジュールになる
重要なのはダイビングを取得してから判断する時間が必要ということです!
「おすすめしない3つの理由」をそれぞれ解説していきますね~!
続けたいと思う気持ちが必要だから
「ダイビングが好き、楽しい~!」と思っているダイバーの方はいっぱいいます。
でも、いつ好きになるかは人それぞれタイミングが違います。
始めたばかりの方なら「まだ不安で楽しむほどの余裕はない~」と思っていたり、好きになる前にやめてしまうかもしれないからです。
セットで申し込んだら、アドバンスをしなくてもほとんど返金してもらえないです。
アドバンスの取得はスキルに不安があっても、楽しいから「これからもダイビングを続けたい!」と思った時が一番いいタイミングだからです!
自分に合ったショップで取得してほしいから
ダイビングをするなら「自分に合った」ショップを探して、「ここなら楽しめる!」と思って申し込んでいるはずです。
だけど、「自分に合った」ショップかどうかは実際にやってみないとわからないですよね?
実際にやってみると、
- ショップの雰囲気に馴染めない
- 講習人数が多すぎてスキル練習が少ない
- スケジュールが勝手に決められている
と「自分に合ってないかも?」と思っても
セットコースで申し込むとアドバンスの取得が終わるまでショップを変更することが難しいからです。
セットコースにしなければ、またショップを探してダイビングを楽しむこともできます。
必要性を理解して取得してほしいから
アドバンスはやってみたいダイビングを紹介してくれるコースになります。
最初のライセンスを取得した後、すぐに受けるのもいいと思います。
セットコースになるとショップのペースでスケジュールを組まれることがあるので注意しましょう。
できれば、最初のライセンスを取ったら、まずは水深18mまでのファンダイビングをしてほしいです。
ファンダイビングはダイビングの楽しさや苦手なスキルができるようになったりと「ダイビングが好きになる」時間となるからです。
ダイビングが好きになったら
アドバンスの説明をきちんと受けて、必要性を理解してから受ければ「アドバンスの価値観」が変わってきますよ!
【ダイビングのアドバンス取得】基本がわかる!初心者に知ってほしい理由を解説のまとめ
今回は「【ダイビングのアドバンス取得】基本がわかる!初心者に知ってほしい理由を解説!」
というテーマを紹介しました。
- 「ダイビングを続けたい!」と思ったらアドバンスを取得する
- 基本がわかる「アドバンスを取得する方法」
- アドバンスを取得するならショップ選びはとっても重要
- アドバンスへのステップアップをおすすめする5つの理由
- 納得して自分のタイミングで取ればデメリットはない
- 水深18m以上の世界を楽しむならアドバンスをすすめられる
- アドバンスを持つことで「初心者ではない」という自信になる
- 「最初のライセンスと一緒に申し込み」をしない3つの理由
アドバンスコースはアドバイスを受けながらダイビングを紹介するコースなので取得しやすくて重要性を感じにくいと思います。
なので、インストラクターになってアドバンスの講習をする前に必ず「アドバンスをおすすめする理由」と「なぜアドバンスが必要なのか?」をお話しています。
この話をしないとアドバンスの必要性や価値がわからないまま取得してしまうからです。
ゲストの方には僕のようになんとなく取得してほしくないので「アドバンス」の必要性を理解してほしいと思っています。
ダイビングをやってみたい!「始め方から楽しみ方、器材の買い方、スキル克服まで丁寧に完全解説」している記事を是非読んでみてください!↓
≫【超初心者】ダイビングの始め方・買い方・楽しみ方を丁寧に完全解説